【大吉の種牡馬辞典Vol.5】 ドゥラメンテ編

コラム

こんばちわ!

今週は血統コラムの第5弾です!
夏競馬の間の隔週企画にはなると思いますが、第1~4弾に引き続きお付き合いの程よろしくお願い致します❕

今週はドゥラメンテについて触れて行きたいと思います。
2021年に急性大腸炎により夭逝し、今年の産駒がラストクロップとなる。個人的に今一度注目しておきたい種牡馬をピックアップさせて頂きました。

それではよろしくお願い致します❕🔥

✅ドゥラメンテ産駒 基本情報

着順   (441-407-365-3046)
勝率   441勝 / 4259レース = 10.4%
連対率   848連対 / 4259レース = 19.9%
単勝回収率   314710円 / 4259レース = 73%

父がキングカメハメハ、母がエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ、祖母がオークスや天皇賞・秋を制したエアグルーヴという超良血馬。近親にはルーラーシップ、フォゲッタブルなどがおり、現役でもこの一族からローシャムパークやジュンライトボルト、ミッキーファイトなどの重賞・G1ウィナーを多く輩出している超良血牝系出身です。
配合的には特に秀でた所は無い並びですが、Northern Dancerを豊富に内包する父系に対して、母方にはノーザンテーストを内包するのみでメリハリの効いた配合になっている為、Hyperionの底力や基礎スピードが強調されやすいシンプルな配合と言えるでしょう。この手の配合は母方の質が如実に出やすい所もある分、ドゥラメンテの底力の要因は母方由来な面が大きいというのは言うまでも無いでしょう。

実際に種牡馬として入った際も、Northern Dancerを強調させたりサンデーを効かせたりと様々な事が出来る点は非常に強みになっており、基本的には相手を選ばない種牡馬と言えるでしょう。

現役時代は3歳時に皐月賞とダービーを制し2冠を取りましたが、けがの影響で秋は出走が叶わず。古馬になってからはG1勝利はありませんでしたが、ドバイSCと宝塚記念で共に2着と能力の高さを見せました。
中でも皐月賞で見せた勝負所の脚は多くの競馬ファンの記憶にも残っているだろうと思います。

種牡馬としても既に多くのG1ウィナーを輩出してきましたが、2021年の8月に急性大腸炎で夭逝。(あえてこの字を使わせて頂きます。)
今年にデビューしている代(2022年生まれ)がラストクロップとなっており、更なる産駒の活躍を祈るばかりです。

産駒は幅広い舞台で活躍を見せており、今後も産駒の様々な舞台での活躍が期待される。更に同産駒のタイトルホルダーに関しては既に種牡馬入りをしており、その血が繋がれていく事にも期待をしたい1頭です。

✅ドゥラメンテ産駒 各種データ

・芝orダート?

🔵芝成績

着順  ( 278-268-248-1872)
勝率   278勝 / 2666レース = 10.4%
連対率   546連対 / 2666レース = 20.5%
単勝回収率   172200円 / 2666レース = 64%

🔴ダート成績

着順  ( 160-136-113-1150)
勝率   160勝 / 1559レース = 10.3%
連対率   296連対 / 1559レース = 19.0%
単勝回収率   139880円 / 1559レース = 89%

芝とダートの数字比較ではほぼ差は出なかった。微妙に芝の方がアベレージは高いが微差ですし、ドゥラメンテ産駒が芝G1馬であった事からも芝の方が良いパブリックイメージがある為、ダートの方が人気になりにくい故か単勝回収率はダートの方が優秀な結果にもなっている。

芝かダートかだけで明確に買い捨て要素にはならないと思いますし、個体を見極める事が重要になるだろうと思います。
むしろ、芝→ダートやその逆の転戦(いわゆるシチュエーションチェンジ)の方が新味を求めて期待できる可能性が高いと言えるでしょう。(慣れを要する場合もありますが。)

前述でも軽く触れていますが、とにかく幅広い条件で活躍しているのはこの産駒の強みと言える。先日エルムSで好走したドゥラエレーデ(その後、芝の札幌記念への参戦を表明)のように芝でもダートでも上級レベルでやれる個体がいるのは事実。

まとめると、産駒全体では芝もダートも問題無くこなすと言えるでしょう。

・適性距離は?

🔵2400以上

着順 36-27-28-169
勝率 36勝 / 260レース = 13.8%
連対率 63連対 / 260レース = 24.2%
単勝回収率 20740円 / 260レース = 79%

🔴1200m以下

着順 27-32-19-360
勝率 27勝 / 438レース = 6.2%
連対率 59連対 / 438レース = 13.5%
単勝回収率 26110円 / 438レース = 59%

ここに関して言うと、ドゥラメンテ産駒に対して多くの方が持つパブリックイメージとそう大差無い結果となった。
距離が長い程アベレージは基本的に高くなって行きますし、短距離はあまり数字が良くなかった。この辺りはイメージ通りのシンプルな思考で良いだろうと判断します。

ただ、短距離でもルガルやシングザットソングなどの重賞ウィナーがいるので、個体次第では対応出来る点には注意したい。
特にドゥラメンテ自身がミスプロ系である事やノーザンテーストのあり方次第ではそういったタイプになる事もあるので、この辺りは注視すべきポイントです。

とは言え、全体的な傾向としては短距離<長距離のイメージで問題無い。短距離への転戦や距離短縮ローテは軽視する要因になる。反対に距離延長ローテなどは評価を上げるポイントと言えるでしょう。

・馬場条件は?

🔵芝の重~不良

着順   (63-63-57-433)
勝率   63勝 / 616レース = 10.2%
連対率   126連対 / 616レース = 20.5%
単勝回収率   36440円 / 616レース = 59%

🔴ダートの稍重~不良

着順 51-60-37-451
勝率 51勝 / 599レース = 8.5%
連対率 111連対 / 599レース = 18.5%
単勝回収率 53160円 / 599レース = 88%

馬場の特殊条件においてはそこまで大差のない結果となった。
芝かダートかでそこまで数字が変わらなかったのと同様に、大きな差が出ずに、同産駒の融通性の高さを証明する事になったと言えるでしょう。

強いて言うならば、芝がタフになった方が僅かに数字が上がる事から、重い芝になっても評価を落とす必要が無い。相対的に見て買いやすい種牡馬と言えるでしょう。
また、ダートでは水を含むと基本的にはスピードを求められやすいですが、そういった条件で数字を落としていながらも大きく数字を落としている訳では無いので、極端に嫌う必要は無いだろうと思います。

総じて、芝の特殊条件は評価を落とさず、ダートもそこまで嫌う必要は無いと見て良いだろうと数字上は判断します。

・牝馬よりも牡馬?

🔵牡馬

着順  ( 276-228-207-1552)
勝率   276勝 / 2263レース = 12.2%
連対率   504連対 / 2263レース = 22.3%
単勝回収率   206960円 / 2263レース = 91%

🔴牝馬

着順   (161-169-151-1393)
勝率   161勝 / 1874レース = 8.6%
連対率   330連対 / 1874レース = 17.6%
単勝回収率   104870円 / 1874レース = 55%

これは少し有名な話かもしれないが、ドゥラメンテ産駒は牡馬>牝馬の様相が強い傾向にある。
ドゥラメンテ産駒に限らず、ロードカナロアやルーラーシップなどのミスプロ系(中でもKingmambo系)種牡馬はこの傾向に合致してくる事が多い事も、血統を注視してみている方であれば既にご存じかもしれない。

推測できる理由としては、ミスプロ系自体は前向きなスピードと柔らかさが特徴の系統でもある。柔らかさを活かした加速力が特徴になる事が多い牝馬になると柔らかすぎてしまったり、スピードを活かし切れない場合が多かったり、反対にスピードが勝ち過ぎて上手く溜められずに加速力を活かせない場合が多くなってしまい、嚙み合わせが悪くなってしまうケースが多いのでは無いかと推測します。

ロードカナロア産駒もルーラーシップ産駒も大体のアベレージとして牡馬:牝馬が6:4あるいは条件次第では7:3くらいの比率になって来る程、差がついてくる。ドゥラメンテ産駒においても大体それくらいのイメージを持って良いだろうと感じます。

ただ、その牝馬でありながらG1を制しているスターズオンアースやリバティアイランドなどの一部の才覚も出てきているので、一概には言えない面もある。
そうは言いつつも、リバティアイランドもスターズオンアースも血統的に(配合技術的な所)非常に素晴らしいポイントがあったので、そういった壁を乗り越えてくるのも理解が出来る存在だと個人的には思っています。
*理由に関しては過去にリバティアイランドについて触れた血統解説や血統講座などで語っていますので、是非そちらをご覧ください。

ドゥラメンテ産駒の牝馬を評価する際は慎重になる事を個人的にはおすすめしたいと思います。

・新馬戦の相性は?

🔵新馬戦

着順   (55-53-41-298)
勝率   55勝 / 447レース = 12.3%
連対率   108連対 / 447レース = 24.2%
単勝回収率   33060円 / 447レース = 73%

あくまで個人的なイメージなのですが、新馬戦に対してあまり良いイメージがあった種牡馬では無かったので、新馬戦で平均以上の数字を残していた事は少し意外でした。

要因としては、純粋に能力が高い馬が多かったり、レース向きの闘争心を持っている馬が多い(主にノーザンテースト由来の)ので、そういった差が新馬戦ではプラスに出ているのでは無いかと感じます。

また、極端な瞬発力勝負になると分が悪い傾向にありますが、追走力も薄いので、その分ゆとりのある追走で走りやすくスローペースになりやすい新馬戦というシチュエーションが向いているのだろうと思います。

今年は新馬からも同産駒を買って行こうと思います。(笑)

・相性の良い血統は?

🔵Gone West

実際問題、ドゥラメンテと相性の良い血統は多く存在している。前述もしていますが、そもそも様々な血統と相性の良い血統である為です。むしろ相性の悪い血統を導き出す方が難しいまであると感じる程です。(様々な要因で噛み合わせが悪いなどの評価をすることはありますが)

そういった中で、内包している個体数が少ない中で賞金上位帯でも活躍している個体がおり、かつ要因も明確な血統として”Gone West”を挙げておきたい。

主に内包している同産駒はタイトルホルダー、リバティアイランド、アイコンテーラー、ブレイヴロッカー、地方で活躍するフォーヴィズムなど。
個体数は少ないですが、産駒の中でも上位に当たる個体が内包している貴重で相性の良い血統と言えるでしょう。

要因としては、以前に血統講座で触れた事もあるので詳しくは触れませんが、実際、本当に相性が良い(と個人的に見ている)血統はGone Westが内包しているとある血統と見ています。
Gone Westはその広い要因の中の一つとして考えて頂きたいなと思っております。

そのGone Westと同じような要因で相性が良いと見ているのは、Sharpen upやKnown Fact、ノーザンテーストやspecial牝系、Numbered Accountなど。これらの情報で共通点を見い出せるならば、完全に血統マスターと言っても良いでしょう(笑)

ひとまずその第一段階としてGone Westとは相性が良いと覚えて頂けますと幸いです。

✅ドゥラメンテ産駒 まとめ

・芝もダートも大差なくやれる
・基本的には短距離<中長距離だが、個体による所も大きい
・馬場への対応力も高く、様々な馬場に対応可能。
・牝馬<牡馬の傾向が強い。
・新馬戦も悪くない。
・Gone West内包は注目。

✅ドゥラメンテ産駒 注目産駒

・ブルーズバローズ

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母父がGone Westの後継に当たるElusive Quality、母が米国のオールウェイズウィリングという血統馬で、半姉には阪神JFを制しているショウナンアデラがいる良血馬です。

好相性と見ているGone Westを内包している牡馬とあり、この時点で期待できる。
更に父ドゥラメンテと噛み合わせの良いNureyevを内包し、おまけに母方を辿っていくと同牝系に英国G1を勝利している馬もいる欧州ルーツの牝系出身でタフさも助長されている。

バランスが良く、配合としての出来も良いので血統的には明確な弱点が無い良い血統に感じます。
早期からの活躍も期待できる2歳馬として挙げておきたい1頭です。

・アロヒアリイ

アロヒアリイ (Alohi Alii) | 競走馬データ – netkeiba アロヒアリイ (Alohi Alii)の競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、 db.netkeiba.com

母父がステイゴールド後継のオルフェーヴル、母は牝馬重賞で好走しているエスポワールという血統馬です。
母方を辿ると名牝バレークインに当たる良血牝系出身で、同牝系にはアドミラブルやヴィクトリー、リンカーンなどがいる。イメージに反して早期からの活躍も期待でき底力のある牝系出身です。

サンデーの3×4を持った俊敏さや素軽さも助長されたテンプレ的な配合。更にNureyev≒Sadler’s Wellsから底力や機動力も助長されており、3/4Hail to Reason系∔1/4非Hail to Reason系というバランスの良い並びも好感が持てる。

前述のブルースバローズとはまた違った形でバランスの良さや配合の完成度の高さを感じる血統構成で、牝系の質も良く早期からの活躍も期待できる。同馬も期待のできる1頭と見ています。

本日は以上になります!

最後までご覧頂きありがとうございました❕🔥

この記事を書いた人

血統をメインに予想をしております。
重賞レースの血統解説など、血統に関するコラムも書かせて頂いております。
好きな血統(配合)はTom Fool≒Flaming Page∔Businesslike≒Revokedです。(笑)

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