📝重賞ローテ考察 クイーンS📝
✅『勝ち馬傾向』
※函館開催の2021年を除く、2014〜2020年と2022〜2023年の近9年が対象
①前走クラス
・G3以上
→対象9年の勝ち馬全てに該当
②前走着順着差
・3着以内または着差0.8以内
→対象9年の勝ち馬全てに該当
③近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)右回り芝1800重賞で、4角4番手以内または上がり3F1位の1着あり
2)芝G1で、4角4番手以内または上がり3F3位以内の、3着以内または着差0.2以内あり
→2020年レッドアネモス、2015年メイショウスザンナ以外に該当
※レッドアネモスは、6走前に右回り芝1800OPで1)に該当していた馬
【2024年の①〜③全て該当馬】
ウンブライル
✅ヴィクトリアマイルとクイーンSの考え方
前走ヴィクトリアM組は、函館開催の2021年を除く近9年が対象で3-3-4-9、複勝率は50%を超えており、馬券内2回以上では連対率・複勝率共にトップのレース。
G1からG3の格下げローテである為、前走の人気や着順は全く関係無く、大事なのは2走前以前の近走実績、またヴィクトリアマイルの内容です。
『好走パターンの近走実績』
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝1800重賞で、4角4番手以内または上がり3F1位の、2着以内または着差0.2以内あり
2)芝G1で、5着以内または着差0.4以内あり
→対象9年の3着以内馬全てに該当
【2024年の該当馬】
ウンブライル
ドゥアイズ
コンクシェル
スタニングローズ
モリアーナ
好走パターンの近走実績該当馬は5頭、この中からヴィクトリアマイルの内容で取捨選択していきます。
さて、ヴィクトリアマイルの内容は、スタート後にコンクシェルとスタニングローズが競り合うシーンあり、前半600m33.8の速いペース。ヴィクトリアマイルが近10年で前半600m33.9以下だったのは、2019年と2016年の2回のみであり、例年と比較すると逃げ先行馬には厳しいレースだったと推測します。
その2019年のヴィクトリアマイルで上記のペースを2番手先行→8着に負けたのがミッキーチャーム。ミッキーチャームは次走クイーンSを好位4番手から1着。
また、2016年のヴィクトリアマイルでは3角3番手から18着惨敗のシャルールが次走クイーンSで2番手先行から2着。また、同年ヴィクトリアマイルで3角まで逃げていたレッドリヴェール(14着)も、クイーンSでは8番人気4着の好走でした。
『G1で先行してかつ展開が向かなかった負荷』
これが、開幕2週目で先行馬が恵まれやすい馬場の恩恵を受けて巻き返し要因となると考えます。
私のローテ考察の推奨パターンの1つです。
ヴィクトリアマイルで逃げたコンクシェル、3番手追走のスタニングローズ、3角まで5番手追走のウンブライル、この3頭は評価したいと思います。
✅クイーンS 出走馬全頭診断
※想定人気はnetkeiba様木曜日時点のものとなります
✅ドゥアイズ(想定1番人気)
札幌芝1800 1-2-0-0
2歳時なので過大評価は禁物も、北海道競馬の実績ありは◯。斤量55キロは恵まれた印象だし、脚質の幅も広く大崩れはしないタイプ。
先行馬に厳しかったヴィクトリアマイルでの負荷はウンブライルと同等か。
一応、ベストは外回りコースのマイル戦と見ているので、より買いたい馬がいれば。
✅ウンブライル(想定2番人気)
唯一の勝ち馬傾向該当馬。
前走ヴィクトリアマイルの負荷は、ポジション的にドゥアイズと同等評価で斤量も同じく55キロは◯。
ただし、芝1800や北海道競馬自体が初で、ドゥアイズと比べると未知数の部分は多い。
中途半端に前で受けるよりも、しっかり溜めた方がコース問わず良い末脚は持ってるだけに、今の札幌なら内枠の中段で溜めて内差しが理想。距離の懸念を考えると、終始外を回す様な外枠は避けたい。
✅ボンドガール(想定3番人気)
人気馬では今回最も悩ましい馬。
持っているポテンシャルは間違いなく高く、新馬戦のメンバーの話はかなり言われてきた事で今更触れませんが、まず、今回51キロというシンプルな利点。
また、前走は直線ラチ沿いで大きな不利を受けて終了。大敗は参考外。
懸念は折り合いで、マイル戦でも行きたがる面があり、1800への距離延長はどうか。いっそ逃げるという手もあるが、コンクシェル筆頭に同型と競りたくはないはず。折り合いの為には、外枠よりも内枠で前に壁を作りつつ番手にハマるのが理想か。それが叶うかの判断。
✅スタニングローズ(想定4番人気)
外回りコースで切れ味活かすタイプではなく、中山や阪神等の右小回りの1800〜2000がベスト。当該コースは累計3-0-0-2。3勝は全て重賞でG1勝ちも含む。着外も中山記念で着差0.2、大阪杯で着差0.5であり、古馬混合G2で今回のレース条件と比較すると格上。前走ヴィクトリアマイルの東京芝1600よりも適性高く、巻き返しに期待したい。
また、前走のヴィクトリアマイルはローテ考察でも言及した通り、先行馬の負荷が高かったレース。
『G1で先行してかつ展開が向かなかった負荷』
これが、開幕2週目で先行馬が恵まれやすい馬場の恩恵を受けて巻き返し要因となる。本命候補。
✅モリアーナ(想定5番人気)
前走ヴィクトリアマイルは先行馬の負荷に注目しているので、13番手から差し込んだ本馬は展開に恵まれた印象。また、後方待機の脚質から展開の助けが必要か。5番人気以内なら様子見としたい。
✅アルジーヌ(想定6番人気)
右回り芝1800は3-1-0-0。北海道競馬も実績あり。上位人気と比較すると実績で劣る分、別定の55キロはどうか。もう少し他に買いたい馬がいそうで、来年の小倉大賞典であたりで。
✅コガネノソラ(想定7番人気)
ボンドガールと同様3歳馬で51キロ。また、先行しても差しても好走しており脚質の幅も広い。同じ3歳馬ならボンドガールよりも本馬の方が配当妙味含めて面白い。
✅イフェイオン(想定8番人気)
芝1800や北海道競馬に実績無く、未知数な点は多い。溜めて末脚を活かすタイプではなく、好位のインで立ち回れる内枠なら面白いか。
✅コンクシェル(想定9番人気)
右回り芝1800は2-0-0-1、2走前は中山牝馬Sで逃げ切り勝ち。当時から斤量3キロ増となるが、ヴィクトリアマイルの先行負荷が活きるのがクイーンS。番手でも対応出来そうだが、理想は単騎逃げで、ボンドガールと競り合う展開は避けたい。枠次第で印の濃淡は変わるが、穴なら必ず買いたい馬。
✅ウインピクシス(想定10番人気)
昨年のクイーンS2着馬。昨年は内枠から2番手先行、3角5番手以内馬の中で、本馬を除く4頭は9.10.13.14着だっただけに、展開には反して負荷は高かった。今年も好走を再現する為には内枠が欲しい。
昨年の再現を見込むなら1つ気になるのは最終追い切りのパターン。
昨年:札幌芝+馬なり
今年:札幌ダ+一杯
福島牝馬S経由のローテも昨年と同じなだけに、この違いをどう見るか。
また、前走の福島牝馬Sは内前有利のレースで、馬場と展開には恵まれた印象。
✅エリカヴィータ(想定11番人気)
北海道競馬の実績無し、3歳秋以降は10戦して3着以内無しと実績面では厳しい。
また、溜めて末脚を使うタイプの馬ではなく、内枠でロス無く立ち回りたい。
✅モズゴールドバレル(想定12番人気)
北海道競馬の実績無し、直近の勝ち鞍は2戦とも東京芝1600、また馬券内は外回りの1600主体でコースへの適性は未知数。この馬も内枠が欲しい。
✅ラリュエル(想定13番人気)
マイルで逃げきった実績があるが、テンの3F35秒台の逃げであり今回は逃げられないか。また、番手競馬の前走と2走前は先行馬に決して厳しい展開では無かっただけに、今回は少し厳しい。
✅キタウイング(想定14番人気)
昨年クイーンSは52キロで8着、差し追込の同馬に展開は向いていた。
また、前走のヴィクトリアマイルも先行馬の負荷が高かったと見ているので、後方から流れ込んで11着は少し物足りない。
✅ローテ考察推奨ランキング
1位 スタニングローズ
2位 コンクシェル
3位 ドゥアイズ
4位 ウンブライル
5位 ボンドガール