ラップ解説
12.4-10.9-12.3-12.7-12.7-12.9-12.2-11.4-11.7-11.3-11.5
前半35.6-後半34.5
大雨の中での開催で、馬場は外有利。
前後の有利不利はフラット。後半4ハロン45.9
後半5ハロン58.1
展開解説
大雨の中での開催で直線は外がかなり有利になる特殊条件。
後半5ハロン58.1で4ハロン45.9と後半タイムは重馬場だが早かったし、内を空けて走っていたことを考えると数字以上のロンスパ戦だった。
進路取りや後半力、重馬場適性などが求められ、着順をまともに能力評価できる内容ではなかった。
隊列解説
スタートはベラジオオペラが好スタートを決め、先行したい馬の中ではプラダリアが出負けし、外からカラテも先行していく中で前に入られる展開。
外からルージュエヴァイユが押して前へ行き、隊列はルージュエヴァイユがハナ。番手にカラテ、プラダリア、ベラジオオペラの並びになった。
向正面はやや縦長の展開で1000m通過は1.01.0と平均的な流れ。
ラスト1000m地点から隊列が動き始めローシャムパークが捲りに出る。この区間のラップは12.2なので結構スピードに乗せて捲っておりタフなレースを読んだ動き。
結果的にラストは早かったのでローシャムパークは直線半でキツくなった。
ローシャムパークが動いたところでディープボンドも合わせて動いていく。ディープボンドはここからずっと追うことになるが手応え悪いながらに伸び続けていた。
さて、4コーナーあたりでは明確に内に進路取る馬と外目指す馬に分かれる。
内馬場を走らせたのはルージュエヴァイユ、シュトルーヴェ、カラテ、ヒートオンビート、ヤマニンサンパ、ドウデュース
外を走らせたのはプラダリア、ベラジオオペラ、ローシャムパーク、ディープボンド、ジャスティンパレス、ブローザホーン、ソールオリエンス
直線入口ではもっと顕著で、
大外ラチに近いところはプラダリア、ベラジオオペラ、ローシャムパーク、ブローザホーン、ソールオリエンスでこれらの馬は恵まれた。
各馬評価
1着ブローザホーン
終始外の良いところを走っての好走。
重馬場も合っていたし、持続力勝負も得意で条件が完全に噛み合った。
ただ、力が無ければ勝てない展開ではあるので能力は評価する。
適性的にも次の買いどころは有馬記念と推察。
2着ソールオリエンス
この馬も終始外の良いところを走った。
週中で取り上げた通り近走の中では1番良いデキで好状態での出走。
大外ぶん回す不器用さや重馬場適性が今回は良い方向に向いての好走で、ある程度の能力評価はするが、次走期待しすぎるのは禁物。
3着ベラジオオペラ
先行して粘り込んでの3着。馬場は良いところを選択しており好走条件にはマッチした。
この馬こそこれ以上ない乗り方で、横山和生騎手が上手かった。
大阪杯のような中距離の中でもマイルに近い高速展開の方が向く馬なので今回は力をつけている印象を受けた。天皇賞秋などでも期待できそう。
4着プラダリア
スタート出負けでカラテに前を入られスタートでのミスはあった。
とは言え結果論控えて良かったと思うし、馬場も良いところを走れている。
道悪適性もある馬なので、僅差ではあるがベラジオオペラとの差が付いてきており、次走もベラジオオペラと同じレースを使うなら下げ評価となる。
5着ローシャムパーク
スタートから若干折り合いを欠く走り。1000m地点からスパートを開始したが、ラストまで早い展開でキツくなった。
馬場は良いところを走っているが、明確にラスト減速した大阪杯での評価は少し過剰な気もした。G2なら評価したいが、G1となると展開の一押しは必要。
6着ドウデュース
折り合い欠く気味で終始手綱を抑えられていた。ブローザホーンが動いた時点で動かず手綱持ったまま、直線内へ進路とった事が敗因。
直線内を選択した中では最先着なので能力は間違いない。
直線の長い京都で外回す走りは脚の回転の速いこの馬の良さを殺すことになるので、一概に悪い騎乗とも言いづらい。
馬体、走法からもマイラー質の高い馬なので、ジャパンCで人気となっても評価しづらい。
次走どこで買うべきか難しいが、出走確率は低いと思うがマイルCSは向く。
7着ディープボンド
押してバテないのは凄いと感じた。
今回はスピードが求められたがもっと時計が掛かる展開ならまだやれて良い。
8着ルージュエヴァイユ
まさかの先行策。内馬場の荒れたところを走っており、今回は度外視。
10着ジャスティンパレス
馬場は明確に悪いところと言いづらく、直線もここまで負けるほどの進路取りではなかった。
加速に時間がかかるタイプとは言え負け過ぎで、状態面が悪かった可能性がある。立て直して秋に期待。
11着シュトルーヴェ
まず終始馬場の悪いところを走っており枠による不利が大きかった。
この馬の得意条件として瞬発力勝負である事からも、今回は持続力勝負向かなかったり、重馬場が得意ではなかった可能性もある。
もっとやれて良い馬だと思っているので次走巻き返しに期待したい。
次走注目馬
A評価:ベラジオオペラ
B評価:ブローザホーン、シュトルーヴェ
C評価:ドウデュース、ディープボンド
度外視:ルージュエヴァイユ