重賞ローテ考察 安田記念
『勝ち馬傾向』
※近10年が対象
※前走海外は国内前走でカウント
①年齢
・4〜6歳
→近10年の勝ち馬全てに該当
②前走人気
・4番人気以内
→近10年の勝ち馬全てに該当
③前走着順着差
・5着以内または着差0.4以内
→2021年ダノンキングリー以外に該当
④前走上がり3F順位
・3位以内
→2021年ダノンキングリー、2016年ロゴタイプ以外に該当
⑤近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)東京芝1600重賞で、1着あり
2)東京または芝1600G1で、5着以内または着差0.6以内あり
3)3勝以上かつ、芝1600重賞であがり3F1位の1着あり
→2018年モズアスコット以外に該当
✅2024年の①〜⑤全て該当馬✅
セリフォス
ソウルラッシュ
レッドモンレーヴ
『安田記念に活きる近走実績とそのボーダーライン』
東京芝1600の安田記念はリピーターレースで有名ですが、更にNHKマイルCやG2の毎日王冠・富士Sとも強いリンクがあります。
昨年もこれが色濃く出た決着でした。
1着ソングライン
→前年の安田記念1着に加えて、NHKマイルC2着やG2の富士S1着。
2着セリフォス
→G2の富士S1着。
3着シュネルマイスター
→前年の安田記念2着に加えて、NHKマイルC1着やG2の毎日王冠1着。
これを踏まえて、近走実績の選択基準は以下の通りです。
【近5走以内で以下何れかに該当】
※近10年、海外G1は着順のみカウント
①世代・性別限定戦を除く左回り芝1600〜2000G1で、2着以内または着差0.0以内あり
②世代・性別限定戦を除く左回り芝1600〜1800G2またはNHKマイルCで、1着あり
①または②該当馬着度数:3-8-3-10
(連対率45.8% 複勝率58.3%)
✅2024年該当馬✅
セリフォス
エルトンバローズ
ナミュール
セリフォスは前年の安田記念2着馬。
安田記念は過去2回走って最大着差0.2しか負けておらず、ソングラインやシュネルマイスターが居ない今は軸として期待したい馬。
ナミュールの前走は、出遅れから4角時点では挽回出来ない位置取りでノーカウント。
ドバイターフ2着、富士S1着と近走実績からは巻き返しの余地ありです。ただし、昨年の安田記念も出負けして終わってますので、軸で信頼はし辛いタイプ。
穴ならエルトンバローズ。
昨年の毎日王冠では、仕上げや展開に難があったとてソングラインとシュネルマイスターを完封。ベストは1800のペースかつ、中段からの上がり勝負だと他の馬に軍配上がりそうですが、ダービーDAYの東京芝の様に好位の内からロス無く抜け出す競馬なら。
『好相性ローテ順位』
1位:ヴィクトリアM組(2-4-0-10) 複勝率37.5%
2位:マイラーズC組(1-0-4-33) 複勝率16.7%
『ヴィクトリアM組 好走傾向』
※近10年
①所属
・関東
→近10年の3着以内馬全てに該当
②前走人気
・4番人気以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
③前走着順着差
・5着以内または着差0.4以内
→ 近10年の3着以内馬全てに該当
④近走実績
・近5走以内に東京芝1600〜1800のG2以上で、着差0.3以内が2回以上(内1回以上は牡馬混合戦)
→近10年の3着以内馬全てに該当
✅2024年の①〜④全て該当馬✅
なし
①の所属について、ただ単に関西馬来てないではなく、ヴィクトリアM→安田記念のローテを踏む関西馬というのは、中2週で2度の輸送をこなす必要があるということ。
それでいて、安田記念の方がメンバーレベルは上がるわけですから、超えるべきハードルは高いです。
『マイラーズC組 好走傾向』
※近10年
①前走人気
・2番人気以内
→2015年のクラレント以外に該当
②前走着順着差
・4着以内または着差0.4以内
→2015年のクラレント以外に該当
③近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝1600G1で、着差0.3以内あり
2)左回り芝1600重賞で1着あり
→近10年の3着以内馬全てに該当
✅2024年の①〜③全て該当馬✅
ソウルラッシュ
セリフォス
2強対決となった今年のマイラーズC。
ソウルラッシュ、セリフォス共に、ある程度乗り込むも当然本番は安田記念という仕上げ。
ソウルラッシュには『時計のかかる馬場対応とモレイラ騎手』、セリフォスには『前走斤量と東京コース実績』等の加点要素があります。
ローテ考察的には、2日目の考察内容から現状はセリフォスを上に取りたいと思います。
『その他注目穴馬』
✅ガイアフォース(想定7番人気)
ダートG1のフェブラリーSからぶっつけ参戦でイレギュラーな存在ですが、昨年の安田記念では着差0.2の4着にまとめており、今回上位人気想定のセリフォスとはタイム差無し。
また、3走前の天皇賞秋では、イクイノックス以外の先行馬が壊滅した厳しい流れを3角2番手から5着に残したのは負けて強しのレース。(当時の2〜4着馬は3角7番手以下の差し追い込み馬)
東京でのパフォーマンスは高いものがあり、更にプラスとなりそうなのが週末の雨と内有利の場合の馬場。
ガイアフォースは、中段〜後方から末脚を発揮するよりも流れたペースを前で受けてこその馬と考え、先週の内有利の馬場が継続+渋った馬場で良馬場差し馬タイプの末脚が鈍る展開になれば、残しても驚きません。
✅ステラヴェローチェ(想定9番人気)
ガイアフォースとは対照的に、差しの穴馬なら強く買いたいのが本馬です。
前走の大阪杯は、馬場:内○、展開:先行○。
1.2着馬は3角で3番手以内、3着馬は4角10番手ですが終始インコースを追走しコーナーも直線も内に拘った競馬。
その中で4着のステラヴェローチェは、4角10番手前後かつ直線は大外から伸びてきており、勝ち馬との着差は僅か0.1と非常に強い競馬でした。
距離1600は2歳時にG12着、バゴ産駒なので雨で馬場が渋る事はマイナスにならないでしょう。
懸念を上げるなら、先週の内有利の馬場が継続かつ横山ノリさんが後方待機の競馬を選択した場合、物理的に届かない位置だったねのオチはあるということ。
それでも、『脚を溜めた方が持ち味が出る』『前走の追い込み負荷』『馬場悪化によるマイナス幅が他馬より少ない』という3点が後方待機策にハマれば、二次関数的にパフォーマンスを上げて突き抜ける可能性を秘めていると思います。
『安田記念 ローテ考察推奨ランキング』
※日本馬のみの推奨ランキング
1位 セリフォス
2位 ソウルラッシュ
3位 ステラヴェローチェ
4位 ガイアフォース
5位 レッドモンレーヴ