📝重賞ローテ考察 NHKマイルC📝
✅ローテ考察総合評価

✅NHKマイルCの穴馬パターン
NHKマイルCはクラシック路線からマイル路線に切り替えた芝1400〜1600主体の馬が出走するレース。前半800mのペースはスローになり辛く、東京の長い直線も加味して3角2桁番手以下の追込馬が度々大穴を開けてきました。
2022年
カワキタレブリー 18番人気3着(3角18番手)
2019年
ケイデンスコール 14番人気2着(3角12番手)
2018年
レッドヴェイロン 9番人気3着(3角11番手)
これらの馬は、近走で阪神芝外回り重賞を上り3F上位で好走したローテ経験持ち。東京芝1600と阪神芝1600〜1800はリンクしやすいコースでもある為、この辺りをヒントにしつつ穴馬パターンを考察します。
さて、近10年のNHKマイルCを当日4番人気以下で3着以内に好走した馬は『16頭』。
この『16頭中12頭』に該当した条件は以下の通りです。
※シャンパンカラー、リエノテソーロ、ボンセルヴィーソ、アルビアーノを除く
【NHKマイルC4番人気以下好走馬の共通点】
①前走レース
・以下何れかに該当
G1・ファルコンS・NZT・アーリントンC(今年はチャーチルダウンズC)・毎日杯
②距離経験
・近5走以内に芝1600以上の出走あり
③近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)東京芝重賞・NZTで、上がり3F2位以内の3着以内または着差0.3以内あり
2)阪神芝1600〜1800重賞で、上がり3F3位以内の4着以内または着差0.3以内あり
3)10頭立て以上の芝1400のOP以上で、4角5番手以内かつ上がり3F1位の1着あり
4)前走G1で5着以内
【上記①〜④全て該当馬の成績】
近10年着度数:3-3-6-29
複勝率:29.3% 複勝回収率:267.8%
【当日4番人気以下かつ該当の3着以内馬一覧】
・2024年
ロジリオン 10番人気3着🥉410
・2023年
ウンブライル 8番人気2着🥈390
・2022年
ダノンスコーピオン 4番人気1着🥇260
カワキタレブリー 18番人気3着🥉4,780
・2021年
ソングライン 7番人気2着🥈320
・2020年
ラウダシオン 9番人気1着🥇810
ギルデッドミラー 6番人気3着🥉440
・2019年
ケイデンスコール 14番人気2着🥈1,270
カテドラル 7番人気3着🥉750
・2018年
ケイアイノーテック 6番人気1着🥇370
レッドヴェイロン 9番人気3着🥉520
・2016年
レインボーライン 12番人気3着🥉660
【該当馬かつ4番人気以下想定の穴馬候補】
マピュース、ミニトランザット
アルテヴェローチェ、パンジャタワー
✅NHKマイルC勝ち馬傾向
※近10年
①前走クラス
・G3以上
→近10年の勝ち馬全てに該当
②前走人気
・G1→不問
・G2以下→7番人気以内
→近10年の勝ち馬全てに該当
③前走着順着差
・G3以上で5着以内または着差0.4以内
→近10年の勝ち馬全てに該当
④近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝1600のG1で、上がり3F3位以内の3着以内または着差0.6以内あり
2)東京芝1600重賞で、4角4番手以内かつ上り3F3位以内の2着以内あり
3)11頭立て以上の芝1400〜1600の1勝クラス以上で、4角5番手以内かつ上り3F1位の1着あり
→近10年の勝ち馬全てに該当
【2025年の①〜④全て該当馬】
アドマイヤズーム
ランスオブカオス
マピュース
NHKマイルCの勝ち馬は、2走前以前がポイント。2歳マイルG1時の実績だけでなく、東京マイル重賞含め芝1400〜1600を前目のポジションからメンバー上位の末脚で好走している臨戦過程を評価します。
想定2番人気以下からはランスオブカオスとマピュースに注目。
・ランスオブカオス
新馬戦:芝1400の加速ラップを差し切り
2戦目:芝1600G1を3着
3戦目:芝1800G3を3着
この3走目までは京都芝での好走でしたが、前走で阪神芝1600を重賞勝ち。NHKマイルの東京芝1600と阪神芝1600は実績が直結しやすいコース形態でもあります。
・マピュース
クイーンC2着以内→桜花賞5着以内→NHKマイルCのローテは、近10年2-0-0-0で2017年1着のアエロリットと2016年1着のメジャーエンブレムしかいないパターンです。
しかも今年のクイーンC勝ち馬エンブロイダリーは次走桜花賞を勝ち、仮にNHKマイルに出てくれば1番人気だった可能性あり。
そのエンブロイダリーと着差0.4に走った東京芝1600なら牡馬相手でも面白い存在です。
✅皐月賞組の取捨選択
※近10年
近10年着度数:3-1-0-9 複勝率30.8%
以下傾向該当馬:3-1-0-1 複勝率80.0%
①前走通過順位
・4角5番手以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
②近走実績
・近5走以内に芝1600重賞で1着、または芝1600G1で3着以内あり
→近10年の3着以内馬全てに該当
【2025年の①,②該当馬】
なし
昨年は皐月賞組からジャンタルマンタルを本命にしましたが、これは後方に流れが向いた皐月賞の先行負荷とマイル実績が大きな理由。
今年の皐月賞も流れは後方に向いたレース。
6着マジックサンズは4角13番手からの追込で展開は活かしておりNHKマイルには繋がらない内容。マイル重賞も実績が無く、ローテ考察としては『ある程度売れそうであれば馬券は様子見』という結論です。
✅桜花賞組の取捨選択
※近10年
近10年着度数:2-3-0-13 複勝率27.8%
以下傾向該当馬:2-2-0-1 複勝率80.0%
①前走着順着差
・5着以内または着差0.4以内
→2021年ソングライン以外の4頭に該当
②近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝1400で、4角4番手以内かつ上り3F3位以内の1着あり
2)東京芝1600重賞で、4角4番手以内の2着以内または着差0.1以内あり
3)芝1600重賞で、上がり3F2位以内の1着あり
→近10年の3着以内馬全てに該当
【2025年の①,②該当馬】
マピュース
今年の桜花賞は、馬場悪化+ペースが流れた為差し追込有利のレースでした。※逃げて5着のエリカエクスプレスは相当強い内容
マピュースは内の12番手で脚を溜めて展開は活かしていますが、直線は外が伸びる所を1頭最内から伸びてきており評価したい4着です。
左回りのマイルは実績豊富ですし、クイーンCでは良馬場の東京マイルで桜花賞馬エンブロイダリーと着差0.4に走っていますので、桜花賞組では最も注目する馬になります。
✅NZT組の取捨選択
※近10年
近10年着度数:2-2-2-38 複勝率13.6%
以下傾向該当馬:2-2-2-11 複勝率35.3%
①前走着順着差
・3着以内または着差0.3以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
②近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)前走を除く芝1400〜1600のOP以上で、4角5番手以内の3着以内または着差0.6以内あり
2)東京芝1600で上がり3F1位の1着あり
→近10年の3着以内馬全てに該当
【2025年の①,②該当馬】
イミグラントソング、アドマイヤズーム
コートアリシアン
NZT組からNHKマイルC好走馬のローテ特徴は、OP以上の先行好走実績または東京マイルを上がり3F1位で勝っていること。
『NZTを勝つ事はNHKマイルCにマイナス』と言われますが、今年のイミグラントソングはちょっと別だと思っています。
というのも、近10年NZT勝ち馬の大半はNHKマイルCへの好走特徴をそもそも満たしていない馬。
今年の勝ち馬イミグラントソングは、4走前に東京マイルを2番手から上がり3F1位で勝ち上がり。着差-0.8負かしたベストシーンも即勝ち上がり、ハイレベルな1勝クラスだったひいらぎ賞で共に好走。
2走前の東京マイル戦は逃げ番手馬のワンツー前残りで、上がり3F1位で差して3着は展開が向いていませんでした。前走を過剰に評価する必要はありませんが、『NZTを勝ったからNHKマイルは来ない』という考え方はしない方が良い馬だと思います。
アドマイヤズームは関東への輸送経験、仕上げ共に良い前哨戦になったでしょうし、本番は型通り状態を上げて来るはず。
川田騎手×朝日杯3着以内馬は2-0-1-1、唯一の着外は4着のダノンタッチダウンで皐月賞18着からの巻き返しでした。
アドマイヤズームは軸向きの人気馬で妥当な評価と思います。
✅チャーチルダウンズC(旧アーリントンC)組の取捨選択
※4月開催となった近7年が対象
近10年着度数:1-0-5-24 複勝率20.0%
以下傾向該当馬:1-0-4-6複勝率45.5%
①前走着順着差
・3着以内または着差0.3以内
→2022年カワキタレブリー以外の5頭に該当
②近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)前走を除く芝1400〜1800で、4角6番手以内かつ上がり3F2位以内の1着あり
※ただし、7頭立て以内のレースは4角2番手以内とする
2)前走除く阪神芝1600重賞または芝G1で、上がり3F3位以内の3着以内または着差0.6以内あり
→対象7年の3着以内馬全てに該当
【2025年の①,②該当馬】
ランスオブカオス、ミニトランザット
人気薄でマークしておきたいのはミニトランザット。
前走は、後方追走から直線では進路を探すロスが見受けられました。スムーズなら2着は差せていた末脚でしたし、この手の追込馬が3着に届くのもNHKマイルCの特徴。