ローテ考察 皐月賞

コラム

📝重賞ローテ考察 皐月賞📝

『クロワデュノールの相手探し 4番人気以下なら買いたい3頭をピックアップ』

今年の皐月賞は大本命馬クロワデュノールがいる為、馬券点数を絞るか相手に穴馬を絡めたいところ。

上位人気には、骨折明けで小回り内枠より大箱コースの方が良さそうなエリキングや、後述の過剰人気パターン(特に今回2〜3着が売れそう)と見ているジョバンニなど、様子見したい要素があります。

そこで、『当日4番人気以下』という前提の上でローテ考察からはマスカレードボール・ミュージアムマイル・アロヒアリイの3頭を複穴として推奨します。

マスカレードボールはクラシック路線で主要ローテとなる東京芝1800重賞好走馬。

ホープフルSでの大敗と中山は不得意という会見でのコメントから当日は人気を落としそう。

ただ前者は内前有利の馬場を大外18番からの差しで度外視可能。今回は内目の6番枠となれば見直します。

もちろん結果的に中山苦手でしたというオチはありますが、そのコメントだけで印下げるなら初めから細かく考察する必要無いですし、それで人気が落ちるならむしろ2列目で買いたい馬です。

『結局共同通信杯勝ち馬かよ、買えたなー』って言わないように。

もう1つの主要ローテといえば、弥生賞。

その弥生賞は内前有利の馬場でしたので、当時外回しの差し競馬で着順以上に評価したのがミュージアムマイルとアロヒアリイ。

前者はモレイラ騎手がクロワデュノールの後ろをピッタリマークしてきそうな枠の並びですし、皐月賞の穴馬パターンにも該当。

後者は13番枠で脚質加味すると展開の助けは必要かもしれませんが、前走の内容は評価。

主要ローテで馬場や展開に反して強い競馬をした馬を買うのはG1ローテ考察の基本の考え方ですので、大穴でも注目します。

✅皐月賞で穴を出すパターンと過剰人気になりやすいパターン

皐月賞の穴パターンとして最も有効なのが、

『東京芝1800重賞好走馬』。

春の牡馬クラシック路線において、G1を除いて最もメンバーレベルが高くなりやすいレースが東京芝1800の東スポ杯2歳Sと共同通信杯です。これらのレースで善戦した経歴を持ちながら、その他要因で人気を落としている馬は要注意。近10年の皐月賞を4番人気以下で好走した5頭(タスティエーラ、ジオグリフ、ステラヴェローチェ、ヴェロックス、ディーマジェスティ)はこのパターンにあたります。

また、美味しい穴馬を見つける上では逆に過剰な人気馬を見つけることも重要。

以外と盲点なのが、皐月賞と同じ中山2000のG1ホープフルSで2〜3着馬の不振です。

シンエンペラー、トップナイフ、ジャスティンパレス、ラーグルフ、ヨーホーレイク、ヴェルトライゼンデ、アドマイヤジャスタ、ニシノデイジー、ジャンダルム

これら全て、前年のG1ホープフルSで2〜3着かつ皐月賞で4着以下だった馬。(タイトルホルダーホープフルS4着から例外の好走)

同月にG1朝日杯があり、またその後主要ローテの共同通信杯を使う様な馬が少ないホープフルSは、同じ中山芝2000のG1でも皐月賞とはメンバーの質が全く異なる為、勝ち馬を除いて好走実績による過剰人気には注意したいところです。

今年はジョバンニとファウストラーゼンこれに該当。特にジョバンニは2〜3着で売れやすいタイプですので、当日の人気には注意したいと考えています。

さて、近10年の皐月賞で当日4番人気以下かつ3着以内に好走した馬は『15頭』、この『15頭中全て』に該当した条件は以下の通りです。

※冒頭の東京芝1800実績以外にも好走傾向を整理

【皐月賞当日4番人気以下好走馬の共通点】

①前走人気
・G3以上:6番人気以内

・OP/L:1番人気
②前走着順着差

・G3以上:5着以内かつ着差0.5以内

・OP/L:1着
③近走実績

・近5走以内で以下何れかに該当

1)中山芝2000のOP以上で4角3番手以内の1着あり

2)東京・京都・阪神芝1800のOP以上または朝日杯FSで2着以内または着差0.3以内あり

3)スプリングSで2着以内かつ着差0.0以内あり

【上記①〜③該当馬の成績】

近10年着度数:4-6-5-23

複勝率:39.5% 複勝回収率:192.3%

【当日4番人気以下かつ該当の3着以内馬一覧】

・2024年

コスモキュランダ  7番人気2着🥈390

・2023年

タスティエーラ   5番人気2着🥈270

・2022年

ジオグリフ     5番人気1着🥇240

・2021年

タイトルホルダー  8番人気2着🥈490

ステラヴェローチェ 6番人気3着🥉380 

・2020年

ガロアクリーク   8番人気3着🥉690

・2019年

ヴェロックス    4番人気2着🥈200

・2018年

エポカドーロ    7番人気1着🥇430

サンリヴァル    9番人気2着🥈580

ジェネラーレウーノ 8番人気3着🥉530

・2017年

アルアイン     9番人気1着🥇650

ペルシアンナイト  4番人気2着🥈320

ダンビュライト   12番人気3着🥉1,340

・2016年

ディーマジェスティ 8番人気1着🥇530

・2015年

キタサンブラック  4番人気3着🥉290

【該当馬かつ4番人気以下想定の穴馬候補】

ミュージアムマイル

マスカレードボール

ピコチャンブラック

カラマティアノス

【当日5番人気以内なら過剰人気注意馬】

ジョバンニ

ファウストラーゼン

✅皐月賞連対馬傾向

※近10年が対象

①前走クラス
・G3以上
→2019年ヴェロックス以外の19頭に該当

②前走距離
・1800mまたは2000m
→2020年サリオス・2017年ペルシアンナイト以外の18頭に該当

③前走人気
・G3以上で6番人気以内
→2019年ヴェロックス以外の19頭に該当
④前走着順着差

・G3以上で2着以内かつ着差0.3以内
→2018年サンリヴァル以外の19頭に該当
⑤近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当

1)ホープフルSで1着

2)芝1800重賞で2着以内または着差0.1以内あり

3)中山芝2000重賞で4角5番手以内の1着あり

4)芝G2以上1着ありかつ無敗
→2018年サンリヴァル・2017年ペルシアンナイト以外の18頭に該当

【2025年の①〜⑤全て該当馬】

クロワデュノール

サトノシャイニング

マスカレードボール

ピコチャンブラック

カラマティアノス

✅共同通信杯組の取捨選択

※近10年

前走共同通信杯組:5-0-4-12複勝率42.9%
以下傾向該当馬:5-0-4-4 複勝率69.2%


①前走人気
・6番人気以内
→近10年の3着以内馬全てに該当

②前走着順着差

・2着以内または着差0.5以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
③近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当

1) 芝1800重賞で4角4番手以内の1着あり

2)芝1800重賞で4角7番手以内かつ上がり3F1位の2着以内あり

3)芝G1で2着以内または着差0.1以内あり
→近10年の3着以内馬全てに該当

【2025年の①〜③全て該当馬】

マスカレードボール

マスカレードボールが唯一崩れた2走前のホープフルSは、道中最内を追走したジョバンニが2着、3角手前から捲って先頭のファウストラーゼンが3着に残った様に馬場の内や隊列の前が恵まれたレース。マスカレードボールは致命的な大外18番枠から下げて後方追走で完全度外視の内容でした。

中山芝2000が適性外かどうかはまだ判断出来ないと思いますので、極端な外枠にならず2走前の負けが人気落ちに繋がるのであれば、印は打ちたい馬です。

✅弥生賞賞組の取捨選択

※近10年

前走弥生賞組:0-5-2-32複勝率17.9%
以下傾向該当馬:0-4-2-7 複勝率46.2%


①前走人気
・6番人気以内
→近10年の3着以内馬全てに該当

②前走着順着差

・4着以内かつ着差0.3以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
③近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当

1) 芝1800重賞で3着以内かつ着差0.3以内あり

2)右回り芝2000重賞で4角3番手以内または上がり3F1位の1着あり

3)芝G1で1着あり
→2018年サンリヴァル以外の6頭に該当

【2025年の①〜③全て該当馬】

字面の傾向該当馬は無しも、アロヒアリイ・ファウストラーゼン・ミュージアムマイルは検討範囲

皐月賞の紐穴として評価したいのは、

アロヒアリイ・ミュージアムマイルの2頭です

勝ち馬ファウストラーゼンは、ホープフルSと同様に道中で捲り切る競馬で押し切り。

能力が無いと出来ない競馬なのは間違いないですが、ホープフルS・弥生賞共に馬場は内が有利と見ていますしその馬場を活かした好騎乗でした。その為、再現に期待するなら皐月賞日の馬場傾向は見た方がいいかもしれません。

また、昨年弥生賞を捲り勝ち→皐月賞2着のコスモキュランダは、モレイラ騎手が皐月賞で『中段からの差し』というこれまでと違うパフォーマンスを見せて能力を引き出した印象。杉原騎手の手綱捌きには注目ですが、一発狙って前走と同じ仕掛けになるとすればアッサリ沈む可能性は当然あり、ロマンはあれど軸には向かないタイプに感じます。

紐穴として評価したいのが3着アロヒアリイ。

弥生賞は内有利の馬場状態と3角2番手以内の2頭で決着した中、後方待機から4角手前で大外を捲り上げ、ミュージアムマイルによって更に外を回らされながらも結果的に同馬を差して先着。非常に負荷の高い内容に感じます。

皐月賞が差し有利の馬場・展開となれば前走以上の着順があっても。

恐らく下位人気ですので、クロワデュノールの相手としても配当に期待できます。

4着ミュージアムマイルは、芝1600G1で2着に好走しながら元々2000mの方がベターと言われていた馬。前走はアロヒアリイと同様に4角手前で外を捲る競馬でしたので、少なくとも2着ヴィンセンシオよりはロスが大きい競馬でしたし、モレイラ騎手の起用でどこまで売れるかですが、それでも5番人気以下になりそうなのは紐穴として魅力です。

✅考察推奨度(S〜B評価)

S クロワデュノール

A サトノシャイニング

  マスカレードボール

  ミュージアムマイル

B アロヒアリイ

  ピコチャンブラック

  カラマティアノス

  

  

きんけし
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重賞はローテーションの癖で攻略する『重賞ローテ考察』を毎週執筆
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