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『好走時の距離から大阪杯への適性を考える』
昨年は、芝1800のG2実績馬(特に前年の毎日王冠好走馬とのリンク)に注目し、ダノンザキッドを推奨、10番人気ながら3着に好走しました。
今年は『前年の毎日王冠好走馬』が不在ですので、好走時距離の範囲を広げてアプローチします。
『G2以上好走時距離別の大阪杯着度数』
※G1昇格後の近7年かつ出走馬の近5走以内が対象
※好走=3着以内、AB両パターン重複あり
A1600〜1800:3-4-2-11 複勝率45.0%
B2000〜2200:5-7-6-38 複勝率32.1%
芝2000のG1ですから、同距離好走馬の好走母数が多くなるのは必然。同距離と比較してより短い距離の好走馬の方が複勝率が高いという事は、大阪杯にはパターンAに優位性があると考えます。
2024年の該当馬は、
パターンA
→ジオグリフ、ベラジオオペラ、ルージュエヴァイユ
パターンB
→キラーアビリティ、スタニングローズ、ステラヴェローチェ、タスティエーラ、ソールオリエンス、プラダリア、ベラジオオペラ、ルージュエヴァイユ、ローシャムパーク
パターンA該当馬には人気薄も含まれていますので、まずこの3頭は積極的に評価したいと思います。
『勝ち馬傾向』
※G1昇格後の近7年が対象
①所属
・関西馬
→対象7年の勝ち馬全てに該当
②年齢
・4〜5歳
→対象7年の勝ち馬全てに該当
③前走人気
・4番人気以内
→対象7年の勝ち馬全てに該当
④前走着順着差(国内前走をカウント)
・5着以内または着差0.9以内
→対象7年の勝ち馬全てに該当
⑤近走実績
・近5走以内に、芝1800〜2200のG2以上で、4角4番手以内の3着以内または着差0.2以内あり
→2021年レイパパレ以外に該当
※レイパパレは前走G3を4角先頭で1着、そこまで条件戦含めて5連勝中の上がり馬
【2024年の①〜⑤全て該当馬】
プラダリア
プラダリアは、関西圏(阪神・京都)×芝2200において全てG2以上で1-0-1-1。
阪神2200と阪神2000とのリンクでは、去年阪神開催の京都記念2着のマテンロウレオが同年大阪杯で4着好走。プラダリアは、そのマテンロウレオと京都記念で着差なく、昨年の宝塚記念での着差0.4を踏まえれば地の利と地力は上位。
また、G1昇格後の大阪杯の勝ち馬は、近走でG2以上の上級戦を先行して好走している馬。
今年のメンバーなら、プラダリアの前走内容を適性的に評価します。
『好相性ローテ順位と好走傾向』
※G1昇格後の近7年が対象
1位:中山記念(1-1-2-9) 複勝率30.8%
2位:金鯱賞(3-2-1-21) 複勝率22.2%
3位:京都記念(0-2-1-13) 複勝率18.8%
『中山記念組』
①前走人気
・2番人気以内
→対象7年好走馬4頭全てに該当
②前走着順着差
・着差0.3以内
→対象7年好走馬4頭全てに該当
③近走実績
・近5走以内に古馬混合芝G1で3着以内または着差0.4以内あり
→近10年好走馬7頭全てに該当
【2024年の①〜③全て該当馬】
なし
中山記念からはジオグリフがスタンバイ。
上記3項目とも該当しませんが、ジオグリフは例外と捉えたい馬です。
①前走人気は、近7走が古馬混合G1で着外だった事が要因だとは思いますが、近5走中4走がダートG1である為、例外とする余地ありと思います。
②着差はボーダー0.3に対して0.4ですから0.1ならニアピンで良いでしょう。
③近5走中4走はダートG1で参考外、近5走で唯一芝G1だった宝塚記念は着差0.7ですが、同レース出走馬は0.3先着されたプラダリアのみ。その宝塚記念は、1.2.3.4.6.7.8着が2角10番手以下の差し追い込み有利の決着で、2角10番手のプラダリアに対し1角2角7番手のジオグリフは若干負荷が高い内容でした。
※隊列は団子なのでそこまで大きい負荷ではありません
馬場は外が良く、終始内目を走ったプラダリアよりは馬場の良い所を走っていますが、この1戦だけであれば右回りの芝重賞では遜色無い力関係と見て、今回は印打ちたい1頭です。
『金鯱賞組』
①前走人気
・4番人気以内
→対象7年好走馬6頭全てに該当
②前走着順着差
・着差0.9以内
→対象7年好走馬6頭全てに該当
③近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝G1で3着以内または着差0.3以内あり
2)芝1800のG2で3着以内または着差0.2以内あり
→対象7年好走馬6頭全てに該当
【2024年の①〜③全て該当馬】
なし
金鯱賞組で大阪杯を好走する為には、近走で芝G1または芝1800のG2実績がポイントになります。
今年の出走予定馬ハヤヤッコのみ、上記は満たせていない馬になりますので、今回様子見とします。
『京都記念組』
①前走人気
・5番人気以内
→対象7年好走馬3頭全てに該当
②前走着順着差
・着差0.8以内
→対象7年好走馬3頭全てに該当
③近走実績
・近5走以内に芝G1で3着以内あり
→対象7年好走馬3頭全てに該当
【2024年の①〜③該当馬】
ルージュエヴァイユ
好走母数が多くないので、あまり上記にとらわれる必要はないと思います。
プラダリアとベラジオオペラは③について該当しない結果となりましたが、前者は宝塚記念で着差0.4、後者はダービーで着差なしの4着ですから、圏内の判定で良いでしょう。
『ローテ考察推奨ランキング』
1位 ジオグリフ
2位 プラダリア
3位 ベラジオオペラ
4位 ルージュエヴァイユ