こんばちわ!
今週はいつもの血統解説はお休みいたします。替わりにではありますが、今回は個人的にも得意な新馬戦のコラムとして狙い方をいくつかご紹介していきたいと思います。
血統で買っているといえばそうなのですが、具体的にどんな事を考えて予想を立てているのか、あくまで私の考え方ではありますが、この辺りが参考になれば幸いです。
それでは今回もよろしくお願いします!
✅おおまかな狙い目
そもそもなぜ私は新馬戦を得意としているか、という所ですが血統派であるという所が最大限活きる条件であるからです。
新馬戦というのは全馬がデビュー戦であるので情報が少ない。その馬の適性や能力、特徴と言った所が馬柱や過去のレース映像などからでは分からないのが他のレースと違う所と言えます。
そのため、予想の際に与えられる少ない情報の一つである”血統背景”を活かせるのは、この新馬戦を予想するに置いては、私がアドバンテージを取れる所だと踏んでいます。
故に予想する際もこの血統という所を最大限に生かして予想して行く事になります。
では、どういった所を意識して血統を見ているか、というのが主に下記のポイントです。
①出走する条件に合致している血統かどうか
②仕上がりの早い血統かどうか
③初戦から走れる血統かどうか
④新馬戦のペースに向いた血統かどうか
主にこの4点。これを上から順の優先度(ほぼ)で見て行く形になります。
当然ですが、①は最低条件と言える。例えばですが、ダートに向いた血統の馬が芝に出て来た場合は当然評価を下げますし、距離や馬場状態、枠順なんかも当然意識するポイントです。ここは他のレースでも同じと言えるポイントです。
②と③は近い意味合いのポイントではありますが、あえて分けたのは②は能力面(適性)のポイントで、③はメンタル的なポイントというのを個人的には意識してます。
②は早期の段階でも馬体が仕上がっているか、いわゆる早熟性、もしくは早期の段階から追走出来るかどうか、という所のポイントになります。
③はレースに向いた気性があるかどうか、それを初戦から発揮できるかどうかという所のポイントになります。常々述べていますが、そもそもやる気がない馬はいくら能力があろうがレースで活躍する事は難しい。レースに対しての前向きさがあるかどうかも大きなポイントと言えるでしょう。
最後の④ですが、新馬戦は芝もダートも距離関わらず、総じてスローペースになりやすい。初出走である事や、折り合い面など今後の事を考慮して臨む馬が多いなど様々な理由がありますが、基本的には前半で折り合いを付けて溜めて、勝負所で加速力を発揮してというレースになりやすい。
そういった展開に対応できるかどうかもポイントになる。
特に②~④のポイントにおいて、新馬戦ならではなポイントだろうと個人的には思っています。
上記の点を大きく意識して新馬戦の予想を立てています。
これらを意識して予想をしているという事を踏まえて、ここからは新馬戦で好成績を収める種牡馬をご紹介していきたいと思います。
✅芝編
ここでは芝の新馬戦で好成績を収める種牡馬達とその条件をご紹介していきたいと思います。
・エピファネイア産駒×マイル以上
着順 (69-55-55-268)
勝率 69勝 / 447レース = 15.4%
連対率 124連対 / 447レース = 27.7%
単勝回収率 63930円 / 447レース = 143%
基本的に芝の主流条件であれば広く対応できる傾向にあるのがこのエピファネイア産駒ですが、新馬戦でも変わらずに高いアベレージを残して来ています。中でも、エピファネイア産駒が一般的に得意としているマイル以上に絞ると優秀。
レースに対して前向きさがあり、仕上がりも早い傾向にあるので、その点でもアドを取りやすいのだろうと思います。
・キズナ産駒×1800m以上
着順 (30-25-21-152)
勝率 30勝 / 228レース = 13.2%
連対率 55連対 / 228レース = 24.1%
単勝回収率 24480円 / 228レース = 107%
キズナ産駒も基本的に高いアベレージを持つ1頭。イメージ的には新馬でありがちなスローからの加速力を求められる展開にはやや弱い印象もありますが、新馬の中でも長めの距離であればキズナ産駒特有の体力面も活きるのだろうと感じる。
また、キズナ産駒は気性面が比較的落ち着いている個体も多く、折り合い面の心配が他の産駒に比べて少ないのもアドが取れる要因の一つとして大きいだろうと思います。
・アドマイヤマーズ産駒×マイル以下
着順 (5-4-2-13)
勝率 5勝 / 24レース = 20.8%
連対率 9連対 / 24レース = 37.5%
単勝回収率 2690円 / 24レース = 112%
今年産駒デビューした新種牡馬なので、上振れているだけという可能性もありますが、個人的には新馬や早期の段階から走ってくるだろうと踏んでいた種牡馬なので、納得の結果という事も含めて取り上げさせて頂きました。
父父のダイワメジャーも早期からスピードを発揮していた馬ですし、その後継であるアドマイヤマーズの産駒も現状はそういった傾向があると言える。
より前向きさやスピードを発揮しやすい短めの距離では今後も狙える種牡馬だろうと思います。
・モーリス産駒
着順 (51-40-43-281)
勝率 51勝 / 415レース = 12.3%
連対率 91連対 / 415レース = 21.9%
単勝回収率 49190円 / 415レース = 118%
モーリスと言えば現役時代はマイル~中距離で活躍をしており、産駒も主にその距離が守備範囲という印象が強い。
新馬戦で狙うとなると、前述したスローペースからの加速力勝負になりやすく、そういった展開は割かし不向きな傾向にありますが、それ以上にレースに対しての前向きさ(主にノーザンテーストやLyphardなど)を内包しているのが大きく、新馬からも闘争心を発揮できるシーンが多い。
あくまで個人的な主観基準にはなりますが、イメージに反して成績が良いので取り上げさせて頂きました。
・ドゥラメンテ産駒×牡馬
着順 (32-22-21-120)
勝率 32勝 / 195レース = 16.4%
連対率 54連対 / 195レース = 27.7%
単勝回収率 20380円 / 195レース = 104%
ドゥラメンテ産駒は度々述べていますが牡馬>牝馬の傾向が強い。新馬においてもそういった傾向が表れている。
ドゥラメンテ産駒は晩成気味の成長曲線、もしくは使いながら徐々に力を付けて調子を整えて行くような個体も多いですが、身体能力の高さやレースに対しての前向きさの面でアドを取れる事も多く、新馬戦からでも比較的高いアベレージをマークしている。
特に高い素質を期待されている(身体能力の高さでアドを取れる可能性が高い個体)は積極的に狙って行って良いだろうと思います。
・リオンディーズ産駒×1800m以下
着順 (17-19-29-155)
勝率 17勝 / 220レース = 7.7%
連対率 36連対 / 220レース = 16.4%
単勝回収率 36260円 / 220レース = 164%
あまりアベレージは高くありませんが、良い回収率をマークしているので取り上げさせて頂きました。
正直上振れているだけだなーという所もありますが、良い意味で爆発力のあるのがこの産駒の魅力でもあるので、この条件であればベタ買いするのも面白いかと思います。
・ゴールドシップ産駒×1800m以上×稍重以上
着順 (4-4-1-32)
勝率 4勝 / 41レース = 9.8%
連対率 8連対 / 41レース = 19.5%
単勝回収率 5830円 / 41レース = 142%
重い芝と言えば、なイメージのあるゴールドシップ産駒ですが、それは新馬戦でも変わらず、という傾向が出ている。
ゴールドシップ産駒は新馬戦全体のアベレージはそこまで高く無いのですが、好走出来る条件に合致しているかどうかと言うのも重要である事が、この条件から解ると思います。
✅ダート編
上記にの芝に続き、こちらではダートの新馬戦で好成績を収める種牡馬とその条件を取り上げて行きたいと思います。
・パイロ産駒
着順 (31-32-23-181)
勝率 31勝 / 267レース = 11.6%
連対率 63連対 / 267レース = 23.6%
単勝回収率 34590円 / 267レース = 129%
まずはダートの新馬と言えば、、、なパイロ産駒から。数年前に某有名予想家が提唱して広く広まった経緯もあるこの傾向ですが、それでなおこの数字なので、やはり新馬においては優秀は種牡馬だと言えるでしょう。
今後もコースは応対した枠順などの条件が噛み合って来れば狙って行ける種牡馬と言えるでしょう。
・ヘニーヒューズ産駒×1400m以上
着順 (34-30-25-151)
勝率 34勝 / 240レース = 14.2%
連対率 64連対 / 240レース = 26.7%
単勝回収率 30700円 / 240レース = 127%
ヘニーヒューズ産駒も新馬から優秀な成績を残している。そもそも早期の段階から高い能力を発揮できる傾向にある種牡馬ですし、ダート全般成績が良い。
その上で、基本的にはスピードを発揮しやすい大箱気味のコースの方が良さが出やすく、そういった条件が多い1400m以上が適した条件だと言えます。
1200m以下も悪くありませんが、小回りコースも多い故に、スピード能力を発揮しきれないシチュエーションが増える分、数字がやや落ちている。
基本的にはスムーズにスピードを発揮しやすいシチュエーションで狙っていくと良いでしょう。
・シニスターミニスター産駒×1400m以下
着順 (20-12-15-120)
勝率 20勝 / 167レース = 12.0%
連対率 32連対 / 167レース = 19.2%
単勝回収率 22230円 / 167レース = 133%
先ほどのヘニーヒューズと反対に、スピードがある中にも機動力を持ち合わせるいる分、コンパクトなコースでもスピードを発揮できる傾向にあるのがこのシニスターミニスター産駒。
新馬戦においても、そういった条件で好成績を収める。
今後も短めの距離や、コンパクトなコースなどの条件で活躍が見込めるだろうと思います。
・ロードカナロア産駒×牡馬×1400m以下
着順 (5-2-3-17)
勝率 5勝 / 27レース = 18.5%
連対率 7連対 / 27レース = 25.9%
単勝回収率 3740円 / 27レース = 138%
ロードカナロア産駒も前述のドゥラメンテ産駒同様に牡馬>牝馬の傾向が強い。特に、早期から父らしい速力を発揮する馬はより牡馬が多いのも一つの特徴と言えるでしょう。
余談ではありますが、これがよりスピードを発揮しやすい稍重以上と言う条件に絞ると、そこそことんでもない数字になるので、、、(笑)
良かったら調べてみてください。
・ナダル産駒×1400m以下
着順 ( 4-2-0-1)
勝率 4勝 / 7レース = 57.1%
連対率 6連対 / 7レース = 85.7%
単勝回収率 1150円 / 7レース = 164%
今年産駒デビューの新種牡馬で、正直上振れ中の上振れ中ではありますが、とは言え、早期から活躍する事を見込んでいた種牡馬の1頭なので取り上げておきたいと思います。
今後数字は落ち着くと思いますし、人気になりやすい背景もあるので旨味は無いかもしれませんが、狙う取捨選択の上で頭に入れておきたい条件です。
今回は以上になります!
今回は比較的参考にされやすい形で取り上げて行きましたが、今回のコラムが好評であれば、次回はもう少し深淵を覗くような変態的な、、、事も取り上げて行きたいと思います!
最後までご覧いただきましてありがとうございました❕🔥