ローテ考察 青葉賞・フローラS

コラム

重賞ローテ考察 青葉賞・フローラS

✅青葉賞で穴を出すパターン

青葉賞で前走1勝クラスから高い好走率となるのが中京芝2200の大寒桜賞組(近10年1-2-1-2 複勝率66.7%)。

これは『青葉賞好走には一定のスタミナが必要であり、左回りかつ坂を2回上がるコース形態の前走中京芝2200実績が活きるのでは』と考えています。

月曜日の『勝ち馬傾向』時にも記載した前走芝1800組の相性の悪さも、ある意味青葉賞に必要なスタミナ面を表しているかもしれません。

今年はその大寒桜賞組が不在。

代わりに、右回りですが外回りコースの芝2200で坂を2回超えるのが中山芝2200からのローテになります。

2024年4番人気3着のデュアルウィルダー2022年2番人気2着のロードレゼル

2021年6番人気3着のレッドヴェロシティ

上記該当馬が近年では人気以上に走っており、今年は穴でレッドバンデをマーク。

また、青葉賞を4番人気以下で好走した馬は前走上がり3F1位での1着が多数。これも加味して以下条件に整理します。

さて、近10年の青葉賞で当日4番人気以下かつ3着以内に好走した馬は『16頭』、この『16頭中15頭』に該当した条件は以下の通りです。

【青葉賞当日4番人気以下好走馬の共通点】


①前走着順着差

・OP以上:着差0.7以内

・1勝クラス以下:以下距離で条件分岐

芝2000→上がり3F1位の1着

芝2200〜2400→4角2番手以内または上がり3F3位以内の1着

※前走未勝利は追加して着差-0.5以上が条件
②近走実績

・近5走以内で以下何れかに該当

1)芝2000以上のOP以上で上がり3F2位以内の着差0.3以内あり

2)芝2200以上で上がり3F1位の1着あり

3)芝2000以上で4角3番手以内かつ上がり3F3位以内の1着あり

【上記①,②該当馬の成績】

近10年着度数:4-5-6-16

複勝率:48.4% 複勝回収率:161.6%

【当日4番人気以下かつ該当の3着以内馬一覧】

・2024年

ショウナンラプンタ 7番人気2着賂320

デュアルウィルダー 4番人気3着雷320

・2023年

ティムール     11番人気3着雷1230

・2022年

プラダリア     4番人気1着磊240

エターナルビクトリ 6番人気3着雷320

・2021年

レッドヴェロシティ 6番人気3着雷410

・2020年

ヴァルコス     4番人気2着賂260

・2019年

リオンリオン    5番人気1着磊270

・2018年

ゴーフォザサミット 6番人気1着磊320

・2017年

ベストアプローチ  4番人気2着賂210

アドマイヤウィナー 8番人気3着雷280

・2016年

ヴァンキッシュラン 4番人気1着磊160

レッドエルディスト 5番人気2着賂230

・2015年

タンタアレグリア  4番人気2着賂180

ヴェラヴァルスター 5番人気3着雷260

【該当馬かつ4番人気以下想定の穴馬候補】

レッドバンデ

✅青葉賞勝ち馬傾向

※近10年が対象

①前走クラス
・1勝クラス以上
→2022年プラダリア以外の9頭に該当

②前走距離

・OP以上:1800m以上
・1勝クラス:2200m以上
→近10年の勝ち馬全てに該当

③前走人気

・1勝クラス以上かつ4番人気以内
→近10年の勝ち馬全てに該当
④前走着順着差

・OP以上:着差0.7以内
・1勝クラス:着差-0.2以上の1着
→2016年ヴァンキッシュラン以外の9頭に該当

⑤近走実績

・近5走以内に芝2000以上を上がり3F3位以内で1着あり

→近10年の勝ち馬全てに該当

【2025年の①〜⑤全て該当馬】

ゲルチュタール

青葉賞は芝2000m以上の距離経験が必要となるレース。

前走1勝クラス→青葉賞1着は近10年で7頭いますが全て前走は芝2200m以上でした。

なお、前走重賞組かつ芝1800mだったゴーフォザサミットも東京芝2000mの1勝クラスで1着あり。

また、前走芝1800m×青葉賞3番人気以内馬は、近10年で0-1-1-6。全て当日3番人気以内である事を加味すると厳しいローテです。

2021年

・キングストンボーイ(1番人気2着)

前走共同通信杯4着

2020年

・フィリオアレグロ(1番人気3着)

前走共同通信杯3着

2019年

・ウーリリ(2番人気12着)

前走毎日杯3着

2018年

・サトノソルタス(3番人気6着) 

前走共同通信杯2着

2017年

・トリコロールブルー(2番人気7着)

前走スプリングS5着

2016年

・プロディガルサン(2番人気4着)

前走東スポ杯2歳S2着

・メートルダール(3番人気5着) 

前走共同通信杯3着

2015年

・ブラックバゴ(3番人気4着)

前走スプリングS6着

上記の通り、前走芝1800m×当日3番人気以内は8頭全て前走重賞組であり、今回エネルジコが人気になる様だとかなりの例外と言えます。

東京芝1800mで2戦とも強い勝ち方をしていますが、負けた時は『この馬には距離が長かったですね』というオチは想定しておきましょう。

まだ月曜日時点ですが、ローテ考察としては『エネルジコを2列目以下にとすれば、馬券的に面白いのでは?』という印象です。

✅青葉賞注目馬

ゲルチュタール

青葉賞に好相性の阪神芝2400実績馬。

考察冒頭記載した様にある程度スタミナが問われる青葉賞において、急坂を2回越える阪神芝2400は前走ゆきやなぎ賞とアザレア賞で3-3-1-11と直結するローテです。

3走前は差し馬に展開向いていましたが、弥生賞2着のヴィンセンシオと共同通信杯3着のリトルジャイアンツにタイム差無しは評価。

レッドバンデ

こちらも坂超え2回の中山芝2200好走馬。

前走は残り800m付近で一気にポジション上げた際とラスト直線で突き放した2回で速いラップを使っており、スタミナを感じさせる内容でした。

東京芝1800の新馬戦は前残り戦を唯一差し込む内容でしたので言い訳のつく敗戦でしたし、当日のオッズ次第では穴馬として推奨します。

ファイアンクランツ

メンバーレベルの高い東スポ杯2歳S4着、東京芝2400のゆりかもめ賞で上がり3F1位の2着と東京戦の内容は評価。

前走すみれSも、時計の出る阪神芝で1.2着は逃げ番手の前残りの中を7番手から差して3着。4着馬には5馬身差つけてますし、実績は誰が見ても断然で軸馬向きでしょう。

モレイラ騎手騎乗で相当人気になると思いますが、エネルジコとどう人気を分けるか。

ローテ考察としては、青葉賞のスタミナ面考察から、芝1800実績馬のエネルジコよりもこちらです。

✅フローラSで穴を出すパターン

春の東京開幕週で行われるフローラS。

馬場状態が良い為、上がり3F上位の末脚や内前を立ち回る先行力が活きてくる傾向が、穴パターンから見て取れます。

近10年のフローラSで当日4番人気以下かつ3着以内に好走した馬は『17頭』、3着以内馬の6割近くが4番人気なわけですから波乱傾向が強いレース。この『17頭中13頭』に該当した条件は以下の通りです。

【フローラS当日4番人気以下好走馬の共通点】


近走実績

・近5走以内で以下何れかに該当

1)左回り芝で上がり3F1位の1着あり

2)東京、中山、阪神、京都の1勝クラス以上で4角3番手以内かつ上がり3F3位以内の3着以内かつ着差0.2以内あり

【上記該当馬の成績】

近10年着度数:4-3-6-25

複勝率:34.2% 複勝回収率:174.7%

※近4年なら複勝率50%超え

【当日4番人気以下かつ該当の3着以内馬一覧】

・2024年

ラヴァンダ     6番人気2着賂280

カニキュル     4番人気3着雷260

・2023年

ゴールデンハインド 7番人気1着磊350

ブライトジュエリー 4番人気3着雷250

・2022年

エリカヴィータ   5番人気1着磊380

パーソナルハイ   4番人気2着賂270

シンシアウィッシュ 9番人気3着雷610

・2021年

クールキャット   5番人気1着磊320

スライリー     14番人気2着賂1,530

・2020年

ウインマリリン   4番人気1着磊310

・2019年

ジョディー     9番人気3着雷540

・2018年

ノームコア     5番人気3着雷260

・2016年

アウェイク     13番人気3着雷1,280

【該当馬かつ4番人気以下想定の穴馬候補】

ブラックルビー、ティラトーレ

カムニャック、ロンドボス

✅フローラS勝ち馬傾向

※近10年が対象

①前走クラス
・1勝クラス以上
→近10年の勝ち馬全てに該当

②前走人気

・G3以上:7番人気以内
・OP以下:4番人気以内
→近10年の勝ち馬全てに該当
③前走着順着差

・G3以上:4着以内または着差0.8以内
・OP以下:2着以内または着差0.0以内
→近10年の勝ち馬全てに該当

④近走実績

・近5走以内で以下何れかに該当

1)東京・中山・阪神芝1800〜2000の1勝クラス以上で、4角3番手以内の2着以内あり

2)東京芝で上がり3F1位の1着あり

→2018年サトノワルキューレ、2016年チェッキーノ以外の8頭に該当

【2025年の①〜④全て該当馬】

ヴァルキリーバース、エストゥペンダ

ブラックルビー、ルクスジニア

✅フローラS注目馬

ヴァルキリーバース

前走はスタート直後前をカットされ後方2番手から。1000m付近で一気に2番手までポジションを上げ、直線でも牡馬を寄せ付けず完勝。

2着ダノンシーマは次走アザレア賞1着、3着フクノブルーレイクは次走スプリングS2着で、

これらの馬に対し今回と同じ東京芝2000を先の内容で勝った事は強調出来る材料。

エストゥペンダ

前走クイーンCは1着が桜花賞馬・2着が桜花賞4着馬・4着が牡馬混合G23着馬の次走成績の中での3着はメンバーレベルを評価。

また、2走前のフェアリーS(3着)も、勝ち馬は桜花賞で強い5着だったエリカエクスプレス。ここ2走の相手関係・実績は最上位です。

なお、芝1800以上の距離実績が無い中でフローラSを勝利した馬は2022年エリカヴィータや2021年クールキャットがおり、この2頭は新馬戦で東京芝上がり3F1位の1着あり。

東京開幕週で馬場状態の良い良馬場であれば、メンバー上位の末脚が炸裂しても。

きんけし
この記事を書いた人

重賞はローテーションの癖で攻略する『重賞ローテ考察』を毎週執筆
平場は厳選勝負予想を公開中

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