レース概要
阪神芝1600m
馬場:やや重馬場
走破タイム:1:33.1
12.3-10.7-11.5-12.1-12.0-11.7-11.4-11.4
前半 34.5 – 後半 34.5
やや重馬場としてはかなり走破タイムが早い決着。良馬場の前日阪神牝馬で1:32.8や前週チャーチルダウンズCの1:32.2を考えるとハイレベルな桜花賞であったと言える。
前半早く、道中12.1-12.0と緩んで最後は11.4-11.4とスピード勝負。
前半負荷と道中緩んでの馬群の凝縮でラストも早いので、やや差し有利と見て良い。
回顧のポイント
・やや差し有利展開
・内馬場は伸びない状態
・雨でタフなのに、走破タイムや末脚のスピードを必要とする能力が問われるレース
各馬評価
1着エンブロイダリー
スタート若干躓きながらのスタート。モレイラ騎手は内が伸びない事が分かっていたのか、開いた内にポジションを絶対取らないようなポジション取り、道中やや折り合いを欠いて斜行するところもあり決してスムーズではなかった。
直線は外への意識が高く、外伸びを読み切った進路取り。詰まり外出しロスがありながらも瞬発力で伸びてきた。
ラスト11.4-11.4は余力あり強い内容だった。
前走評価時点でマイルより長くなると厳しくなると評価したが、2000ぐらいは持ちそうという評価に変える。
オークスは決して向くタイプではないが能力は評価すべき。
2着アルマヴェローチェ
スタートぼちぼちで2頭分外を回した。
ラストもスムーズで伸びてきたが、11.4-11.4で足を伸ばせているのは評価できる。
エンブロイダリーが強かったという評価となるが着順通り評価したい。
3着リンクスティップ
出遅れて最後方ポツン。
正直スタートで終わったと思ったが、3コーナーから進出し、外回して最後まで足を伸ばした。ラスト11.4-11.4はキレ負けしているが、よくこれ持ってきたなと思う騎乗。
こういう馬は過剰に能力を見込まれやすい反面、不器用で思ったようにレース出来ないという側面もある。
オークスは東京なので走りやすいがどこまで評価するか要検討。
4着マピュース
道中折り合いを欠きながらも中団後最内。
直線は最内ラチ沿いに進路を取り伸び負けた。
マインドユアビスケッツ産駒で母父シンクリなのでダートをこなせそうな血統からも荒れた内を付くのは間違ってはないとは思うものの、馬場を考えれば外に出せた方が良かったと思う。
オークスは距離の壁があるが、タフなマイルのようなレースなら得意だったとは思う。
評価が難しい馬だが、現状はマイルまで、キレ足を求められない展開で先行できるレースでの巻き返しを期待したい。
5着エリカエクスプレス
逃げて展開向かずキレ負け。
好スタートから楽に逃げてしまったので次走気性的に怪しい部分が残る結果となった。
桜花賞では距離不足と考えていたので次走オークスでは見直したい馬。
6着チェルビアット
後方からの競馬で、3コーナーでエンブロイダリーの斜行不利があった。
不利によりポジションを下げてしまったが、そこからはスムーズで外回してじわじわと伸びていた。
不利があっても勝つまではなかったし、末脚を見ても、この不利による大きな差は感じられなかった。
8着ヴーレヴー
道中は折り合いを我慢させながらの騎乗、直線は伸びない内に進路取り伸び負けた。進路不利。
9着ブラウンラチェット
大きく出遅れて後方からの競馬。
道中で内に入れ、直線は伸びない最内からジリジリと脚を伸ばした。進路不利。
もっとやれたと思えた内容だった。
11着ビップデイジー
序盤から行きたがるところを無理に控えさせており消耗。展開も向かずの敗戦。短縮狙いだろう。
13着ナムラクララ
序盤外から押して2番手に押し上げた負荷。
クリノメイより外を回した進路でペースもきつかった。クリノメイより先着しているので評価はしておく。短縮で狙いたい。
15着クリノメイ
序盤外から押して2番手に押し上げた負荷。
ペースがきつかった。
次走注目馬
A評価:エリカエクスプレス、リンクスティップ
B評価:エンブロイダリー、アルマヴェローチェ
C評価:ヴーレヴー、ブラウンラチェット
度外視:ナムラクララ、ビップデイジー