G1ローテ考察 マイルCS

コラム

✅マイルCS(京都)における好走馬の大原則

※京都開催近7年(2014〜2019年、2023年)の3着以内馬21頭を対象とします

昨年の勝ち馬ナミュールもしっかりと当て嵌まる内容で、ひと言で言えば、マイルCSは『近走の格』重視。※上がり馬なら前走G2以上で1着が欲しいところ

【3着以内に好走する為にクリアしておきたい条件】
①前走のクラス(レース)
②前走の着差

③近走の実績
①21頭中20頭→前走G2以上または富士S
②21頭全て→前走8着以内かつ着差0.8以内

③21頭中19頭→以下何れかに該当
1)国内近5走以内に、芝G2で1着あり
2)国内近5走以内に、芝G1で2着以内または着差0.5以内あり
3)京都開催のマイルCSで3着以内あり

前走G3組で馬券内に絡んだ6頭中5頭は富士S組。その富士SはG2に昇格している為、実質前走クラスはG2以上が基本。
G3組から好走の昨年のソウルラッシュは、前走G3を59キロで1着(圧倒的な能力差を示す)していた事から、許容範囲内の例外と言えます。
前走着順は、G2戦以上ならそこまで厳しく求められず巻き返しも効きますが、1.0以上の大敗馬は厳しくなります。

【2024年①〜③全て該当馬】※海外馬除く
ウインマーベル、エルトンバローズ、ジュンブロッサム、セリフォス、ソウルラッシュ、ナミュール、フィアスプライド、ブレイディヴェーグ、マテンロウスカイ

流石に多いので、まずはこれがラージリスト。
ウインマーベル、フィアスプライド、マテンロウスカイ等は人気薄になりそうですね。
明日以降、更に絞り込みます。

✅好相性ローテと好走傾向該当馬

相性の良い前走レース毎に好走馬の傾向を割り出し、該当馬の本番成績(好走母数・好走率)を元に相性度をランク付けします
※京都開催の近7年が対象

✅前走富士S×好走傾向該当馬(相性度S)

対象7年出走馬:3-3-0-31
(勝率8.1%連対率16.2%複勝率16.2%)
以下傾向該当馬:3-3-0-2
(勝率37.5%連対率75.0%複勝率75.0%)

①前走人気
・4番人気以内
→対象7年の3着以内馬全てに該当
②前走着順着差
・5着以内または着差0.5以内
→対象7年の3着以内馬全てに該当
③近走実績
・近5走以内で、以外何れかに該当
1)右回り芝1600のG2以上で2着以内または着差0.3以内あり
2)右回り芝1600重賞で上がり3F1位の1着あり
3)富士Sで上がり3F2位以内かつ着差-0.2以上の1着
→対象7年の3着以内馬全てに該当

2024年①〜③該当馬
ソウルラッシュ、セリフォス
(ジュンブロッサム)

同じマイルでも左回りの富士S組がマイルCSで好走する為には、東京(または左回り)巧者よりも京都(右回り)での実績が求められます。
条件をクリアした2頭からは、京都コースにおいて、昨年のマイルCSと今年のマイラーズCで2走とも先着しているソウルラッシュをより評価します。
富士S1着のジュンブロッサムは、京都芝1600の上級戦が未知数なのが懸念材料。
富士S1着→マイルCS4着以下馬の以下2例について掘り下げます。

2018年ロジクライ(6番人気14着)
2016年ヤングマンパワー(4番人気16着)

この2頭は『芝G2以上で3着以内が無く、富士Sでは3番手以内の先行競馬だった馬』。
ジュンブロッサムは重賞実績こそまだ少ないものの、富士Sを差して勝った事は評価出来る内容で、ロジクライやヤングマンパワーとは異なるタイプと判断します。

✅前走毎日王冠×好走傾向該当馬(相性度S)

対象7年出走馬:2-0-3-16
(勝率9.5%連対率9.5%複勝率23.8%)
以下傾向該当馬:2-0-2-1
(勝率40.0%連対率40.0%複勝率80.0%)

①前走人気
・4番人気以内
→対象7年の3着以内馬全てに該当
②前走着順着差
・着差0.5以内
→対象7年の3着以内馬全てに該当
③近走実績
・近5走以内で、以外何れかに該当
1)右回り芝1600のG2以上で2着以内または着差0.2以内あり
2)前年のマイルCSで2着以内または着差0.4以内あり
→対象7年の3着以内馬全てに該当

2024年①〜③該当馬
無し
(エルトンバローズ)

エルトンバローズは、昨年のマイルCSは着差0.2の4着。前走人気が僅かに足りてませんが、前走人気を考える妥当性については、マイルCSの全ての前走レースで前走5番人気以下から好走した3例中2例が前走G1(天皇賞秋)であった為、項目として残しました。
母数は少ないので、神経質になる必要はありません。前走内容は特に評価上げられるものではありませんが、人気薄なら印は打ちます。

✅前走天皇賞秋×好走傾向該当馬(相性度A)

対象7年出走馬:0-1-2-5
(勝率0%連対率12.5%複勝率37.5%)
以下傾向該当馬:0-1-2-0
(勝率0%連対率33.3%複勝率100%)
①前走着順着差
・着差0.5以内
→対象7年の3着以内馬全てに該当
②近走実績
・近5走以内で、以外何れかに該当
1)京都芝外回りのG2以上で2着以内または着差0.2以内あり
2)芝G1で3着以内が2回以上あり
→対象7年の3着以内馬全てに該当

2024年①〜②該当馬
無し

マテンロウスカイは、京都芝に実績無い点が懸念。このパターンで好走したイスラボニータは、近5走以内にG1馬券内が2回あった馬で地力上位でした。

✅その他好走母数が少ないローテ

スプリンターズS、府中牝馬S、安田記念は対象7年での好走母数が1例以下のローテ。
このパターンで好走したミッキーアイルとモーリスは、芝1600G1で1着歴があった馬。
マイルCSはリピーターが生まれやすいレースでもあり、昨年勝ち馬ナミュールは押さえます。

✅ローテ考察推奨度

S ソウルラッシュ、セリフォス
A ジュンブロッサム、エルトンバローズ
B ナミュール

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