ラップ解説
12.6-12.0-12.4-13.0-12.0-11.7-12.4-12.7-12.3-12.6-12.6-11.9-12.0-11.8-12.1
走破タイム3.04.1
62.0-61.7-60.4
5ハロンで3分割した時に真ん中が前半より早くなるのは過去の菊花賞では例がなく、変則的なラップとなった。
ラストは4ハロンの持続勝負
展開解説
スタートから折り合いを各馬が多く、正面スタンド前で堪えきれない馬が続出。
800〜1200m通過ラップが13.0-12.0-11.7.と早すぎる。
そこからも大きく緩む区間はなく、ラスト1000m地点から後続が仕掛け始め、それが波及しレースラップで4ハロンの持続勝負となった。
近年のスピード競馬菊花賞とは打って変わって、スタミナが求められるタフな長距離競馬となった。
先行負荷が大きく、差し有利の展開。
出遅れはピースワンデュック、ビザンチンドリーム、コスモキュランダ、ヘデントール、アドマイヤテラ
折り合いを欠いたのはノーブルスカイ、メイショウタバル、コスモキュランダ、ショウナンラプンタ、シュバルツクーゲル
正面で抑えきれなかったのはノーブルスカイ、メイショウタバル、ピースワンデュック、ウエストナウ、シュバルツクーゲル
入れ替わりが激しいため隊列評価は割愛する。
各馬評価
1着アーバンシック
スタートは後方からだが中団後ろ外めからの競馬。1000m地点で周りが仕掛け始めた時に仕掛けずじっくり溜めて直線弾けるルメールらしい騎乗で完勝。
コーナーで外を回さないで内が有利でも対応できただろうし、先行有利でも馬の能力で誤魔化せるポジション取りに、体内時計のしっかりした騎手ならではで流石の一言です。
長距離向きで有馬記念、天皇賞春、宝塚記念辺りは今後好走してきそうなタイプ。
2着ヘデントール
展開が向いたレース。出遅れから出たなりポジションで最後方から。武豊やルメールが見える位置で、武豊の後ろピッタリ付ける運び。
武豊がかなり上手く乗ったため、その恩恵を受けた。
コーナーで武豊より仕掛けが遅れ外を回すロスがあったものの、最後は馬の能力の差で2着。
馬自身は跳びが大きく長距離向き、まだ先の馬だとは思うが能力を感じる走りではあった。
3着アドマイヤテラ
武豊がうま過ぎた。これ以上ない。
4着ショウナンラプンタ
いつも通り道中折り合いを欠く。
序盤はロスなく内を回し、前に馬を置いて折り合いに専念、後半はアーバンシックやアドマイヤテラを見ながら仕掛けたので仕掛けどころが合った。
上手く乗っての4着。
気性もだんだんとマシになってきているので、次走短縮で一気にパフォーマンス上げるのではないかと期待している。
5着ビザンチンドリーム
いつも通り出遅れ後方からで展開は向いた。
長距離らしいレースも合っており、3コーナーで詰まるロスさえなければもっとやれていたと思う。
直線は寄れるところもあったがしっかりと伸びており今後スタート改善でパフォーマンスが安定すれば古馬重賞でも通用してきそう。
6着ダノンデサイル
内にロスなくに拘るばかりで、周りが折り合い欠いた正面スタンド前でエコロヴァルツが下がってきた時に捌かず、ポジションをがっつり下げる。包まれてどうしようもなく展開が向かなかった。
直線外に出して6着に伸びてきているだけでも驚きの内容で次走巻き返し期待。今回は度外視
7着シュバルツクーゲル
折り合いを欠き外を回らされながらも展開不利な先行をして7着。先行勢としては最先着。
タフな長距離で大きい先行負荷に耐えられる能力はかなり評価したい。
イメージとしてはディープボンド。
9着エコロヴァルツ
スタート良くハナを取るも正面スタンド前で周りが折り合いを欠いた時に自分のペースを貫いてポジションを下げる選択。
3コーナーで詰まっており不利があったが、直線はじりじり伸びてきていた。
11着ウエストナウ
先行して展開不利。コーナーで手応えがなかったので距離による敗退。
14着コスモキュランダ
スタート出遅れ、折り合い欠く。
ヘデントールの後ろをついていくように仕掛け、コーナー外回して伸びきれず。
距離が長くスタミナ持たなかった。
16着メイショウタバル
正面スタンド前で抑えきれず。
ここでペースアップ負荷は大きく度外視。
各馬評価
A評価:シュバルツクーゲル、ビザンチンドリーム
B評価:アーバンシック
C評価:ヘデントール
度外視:ダノンデサイル、メイショウタバル