こんばちわ!
今回は血統コラムの第7弾です!
夏競馬も終わり恐らくこれが最終回になるかと思いますが(もしかしたらならないかもしれません(笑))、今回も最後までお付き合いの程、よろしくお願い致します。
今週はマクフィについて触れて行きたいと思います。理由は様々にありますが、個人的にも好きな種牡馬の一つ。私自身が意識している狙い時なんかを含めて挙げて行ければなと思っております!
それでは今回もよろしくお願い致します❕🔥
✅マクフィ産駒 基本情報
着順 (126-134-133-1434)
勝率 126勝 / 1827レース = 6.9%
連対率 260連対 / 1827レース = 14.2%
単勝回収率 145430円 / 1827レース = 79%
9/5現在
父がミスプロ系の中でも欧州方面の柔らかさを内包するDubawi、母父がDanzigの後継の中でもしなやかさを併せ持つ名牝系出身のGreen Desertという配合。母の半兄には英国の短距離G1を制しているAlhaarthがおりますが、辿ると米ルーツの牝系出身で、米指向なスピードも取り込んだ並びの配合と言えます。
ミスプロ系の中でも欧州要素、中でも溜めて脚を伸ばす事で良さを出す柔らかさの要素を多く内包しており、ミスプロ系の中でもやや異系気味な指向の血統と言える。
その上で、ダートでもやれる前向きな速力を発揮できる要素も持ち合わせている為、万能さも見えるバランスの良い血統と言える。
現役時代はフランスとイギリスのマイル路線を中心に活躍。英2000ギニーと仏ジャックルマロワ賞を勝利し、G1を2勝を活躍をした。
特に象徴とも言えるのはジャックルマロワ賞。当時の欧州のトップマイラーでG1を連勝していたゴルディコヴァを下しての勝利で価値の高い勝利だったと言える。更にこのレースは父Dubawiや父父Dubai Millenniumも勝利をしており父子3代での制覇となったのも印象的である。このレースは欧州でも特徴的な直線競馬としても知られており、直線競馬におけるこの系統の適性の高さを見せたとも言えるレースだったと言えるでしょう。
引退後しばらくは欧州やニュージーランドで供用され、Make BelieveやMkfancyと言った欧州G1馬も輩出している。
日本では2017年より供用され始め、既に芝・ダートで共に重賞ウィナーも輩出。地方でも活躍する馬が出ており、幅広い活躍を見せている。
現在も安定して繁殖相手を集めており、今後も産駒を見かける機会は大いにあるだろうと思います。
✅マクフィ産駒 各種データ
・芝orダート?
🔵芝成績
着順 (43-56-49-473)
勝率 43勝 / 621レース = 6.9%
連対率 99連対 / 621レース = 15.9%
単勝回収率 58200円 / 621レース = 93%
🔴ダート成績
着順 ( 81-74-82-941)
勝率 81勝 / 1178レース = 6.9%
連対率 155連対 / 1178レース = 13.2%
単勝回収率 86900円 / 1178レース = 73%
現状の傾向としてはやや芝が優勢。マクフィ自身は現役時代に芝のレースで活躍していた事もあり、至極当然とも言えるでしょう。
ただ、芝かダートかの比較で言うとダートや劣勢ではありますが、それほど悪くはなく、むしろ十分狙える水準のアベレージと言える。
この辺りはマクフィ自身にスピード要素がある事や、ミスプロ系らしい万能さや前向きなスピードが活きているとも感じます。もちろん狙い方に若干のコツがいる事は否めませんが、基本的には芝でもダートでも問わずに購買出来る種牡馬という事が言えると思います。
・適性距離は?
🔵1000m(芝)
着順 (4-1-3-11)
勝率 4勝 / 19レース = 21.1%
連対率 5連対 / 19レース = 26.3%
単勝回収率 5240円 / 19レース = 275%
🔴2200m以上
着順 (0-3-1-15)
勝率 0勝 / 19レース = 0.0%
連対率 3連対 / 19レース = 15.8%
単勝回収率 0円 / 19レース = 0%
マクフィ自身の現役時代は1400m~マイルとやや狭いレンジで走っていた事もあり、産駒はそれほど距離の面で融通が利いていない印象がある。
ただ、欧州要素の中でも溜めて良さが出る要素を内包していた為、溜めを効かせていく走りが出来れば恐らくもう少し距離を伸ばせたかもしれません。そういった意味では産駒もマイルよりやや長い1800mや2000mと言った距離もこなす可能性は配合や調教次第で十分に可能性があると言えるでしょう。
その上で同産駒が最も成績を残しているのは芝の1000m、すなわち新潟の直線競馬である。
前述もしているが、マクフィ自身もフランスの直線コースのG1を制しており、更に父、祖母と共に同じ直線コースのG1を制している。直線競馬の適性があるのはほぼ必然と言える。
更に言うと、血統要素的にも直線競馬で求められるような要素をしっかりと持っている(具体的にはLyphardやBuckpasser、ミスプロなど)為、偶然ではない事も個人的には感じている。こういった積み重なりから、マクフィ産駒にも直線競馬の素養があるのが見て取れると言えるでしょう。
日本では直線競馬は新潟1000mのみで、番組数も少なくサンプルが少ないとは言え現にアベレージも優秀ですし、何より、同産駒の初中央重賞制覇はこのコースの重賞であるアイビスサマーダッシュでの物。(オールアットワンス・隔年で2勝)
個人的にも◎を打ち、良い思いをさせて貰った印象的なレースでしたし、これからも十分狙って行く価値のある条件なのでは無いかと感じます。
反対に良くないのが2200m以上の長めの距離。この項の冒頭でも触れましたが、やや長やな距離への融通性は今一つな所が数字に出ている。
全く対応出来ない訳では無いですし、こなす個体もいると言えばいますがかなり少なくハードルが高いのが現況でしょう。よほど他の条件に合って来ていない限りは軽視するのが妥当と言えるか。
・馬場条件は?
🔵芝の稍重~不良
着順 (15-13-16-105)
勝率 15勝 / 149レース = 10.1%
連対率 28連対 / 149レース = 18.8%
単勝回収率 14600円 / 149レース = 97%
🔴ダートの重~不良
着順 (14-8-9-19)
勝率 14勝 / 227レース = 6.2%
連対率 22連対 / 227レース = 9.7%
単勝回収率 8880円 / 227レース = 39%
前述もしていますが、マクフィ自身は欧州の芝で活躍しており、血統的にも欧州要素が強い。そういった背景からも重めの芝に強い傾向が見て取れる。
前述もしていますが、ミスプロ系種牡馬という点で見ても万能さもある為、そもそも様々な馬場に対応が出来るタイプである。その上で、欧州要素がしっかりある為、そういった馬場に対応できる下地が十分にあるだろうと思います。
水の入った馬場から急速に水が引いていく状況で発生する、いわゆる乾き途上馬場にも強い部類だろうと思います。
反対に数字が落ちるのが、ダートの中でもより多くの水が入った重~不良馬場というシチュエーション。
実際スピードも併せ持っている種牡馬ではありますが、やはり米国指向の中でもより強いスピードを求められるとやや分が悪いのだろうと思います。ダートで狙うのであれば良馬場か、もしくは中間速的な所を問われる稍重くらいの中途半端な馬場がベターだろうと感じます。
・牝馬よりも牡馬?
🔵牡馬
着順 ( 69-76-70-728)
勝率 69勝 / 943レース = 7.3%
連対率 145連対 / 943レース = 15.4%
単勝回収率 79010円 / 943レース = 83%
🔴牝馬
着順 (55-55-62-665)
勝率 55勝 / 837レース = 6.6%
連対率 110連対 / 837レース = 13.1%
単勝回収率 64170円 / 837レース = 76%
以前にドゥラメンテ産駒を取り上げた際にも挙げた項目ですが、マクフィ産駒も同様に牝馬<牡馬の傾向が強い種牡馬である。
主な理由としてはミスプロ系だからと言うのが大きい。これもドゥラメンテ産駒を取り上げた際に述べていますが、キングカメハメハ系を中心にミスプロ系全般はこの傾向が強い。
理由としては(これも再三になりますが)、ミスプロ系自体は前向きなスピードと柔らかさが特徴の系統でもある。柔らかさを活かした加速力が特徴になる事が多い牝馬になると柔らかすぎてしまったり、スピードを活かし切れない場合が多かったり、反対にスピードが勝ち過ぎて上手く溜められずに加速力を活かせない場合が多くなってしまい、嚙み合わせが悪くなってしまうケースが多いのでは無いかと推測します。
特にマクフィ自身は欧州要素の中でも柔らかくしなやかな血統を多く含んでおり、他のミスプロ系と比較しても柔らかさが強いと言える分、この傾向が強くなる可能性が高かったと言える。
またちょっとした余談ではあるが、牝馬<牡馬の中でも、牝馬は芝寄り、牡馬はダート寄りの傾向が強くなるのも特徴である。(下記参照)
🔵牡馬×ダート
着順 (53-39-47-502)
勝率 53勝 / 641レース = 8.3%
連対率 92連対 / 641レース = 14.4%
単勝回収率 64740円 / 641レース = 100%
🔵牝馬×芝
着順 (29-23-28-266)
勝率 29勝 / 346レース = 8.4%
連対率 52連対 / 346レース = 15.0%
単勝回収率 44260円 / 346レース = 127%
それぞれ数字が一段上がっているのが、前述の芝・ダート比較の数字と見比べても分かる。
牡馬をダートで、牝馬を芝で買うだけでもプラス域に持って行ける数字になっているので、意識すべきポイントだろうと感じます。
またもう少し掘り下げるならば、前項で”重い芝で強い”旨について触れましたが、重い芝に強い個体は牡馬が多いのも傾向の一つ。(下記参照)
🔵牡馬×芝×稍重~不良
着順 (8-9-6-43)
勝率 8勝 / 66レース = 12.1%
連対率 17連対 / 66レース = 25.8%
単勝回収率 9500円 / 66レース = 143%
という事はダートでは、、、、
おっと誰か来たようです。(笑)
と、このように牡馬と牝馬の区別×芝orダートの区別でも結果を得やすい種牡馬である事は覚えておいて損は無いでしょう。
・平坦コースが好相性?
🔵札幌・福島・東京・新潟×芝
着順 (22-28-27-237)
勝率 22勝 / 314レース = 7.0%
連対率 50連対 / 314レース = 15.9%
単勝回収率 35020円 / 314レース = 111%
平坦コースというよりは”坂の影響を受けにくいコース”という解釈の方が良いかもしれません。
東京は起伏がありますしね。
上記のような、ある程度フラットなコースで走る際に急坂などでのパワーの消耗が無いコースの方がやや能力を発揮しやすいという事も少し覚えておきたいポイントです。
ただ、平均から見ても微差ですし、気にするレベルのポイントでは無いと言えば無いので余裕があれば覚えておく、、くらいの感覚で良いと思います。
・相性の良い血統は?
🔵該当なし
基本的には相性が抜けて良いような血統はいない。少なくとも賞金獲得上位馬達の中ではいなかったので”該当なし”とさせて頂きます。
サンデーもミスプロもRobertoもDanzigやLyphardなどのNorthern Dancerも全般良く、各産駒達がバランス良く内包している。
血統の相性の良し悪しでは無く、個体で見極めて行く方にシフトした方が良いと判断します。
✅マクフィ産駒 まとめ
・芝もダートも大差ないがどちらかと言うと芝向き
・新潟の千直は◎、長距離はイマイチ
・重い芝に強く、スピードを求められるダートは△
・牝馬<牡馬の傾向が強い。
・平坦コースに強め。
・基本的には母方の血統を問わない。
✅マクフィ産駒 注目産駒
・シャドウフェイス
シャドウフェイス | 競走馬データ – netkeiba シャドウフェイスの競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生 db.netkeiba.com
祖母に芝とダートで5勝を挙げたパールシャドウがいる血統馬。半姉にはOP馬のキミノナハマリアもおり、マクフィ産駒の中では質の良い部類の母方の子と言える。
牡馬の方が良いよと言っておきながら牝馬を挙げさせてもらいましたが、ミスプロを計3本持っており、更にはパワー要素も持ち合わせる事から、牝馬ながら芝での幅広い馬場での活躍やダートでの活躍も見込める。
マクフィ産駒の良さの一つでもある万能さや幅広い対応力がよりあるマクフィ産駒として注目したいと思います。
本日は以上になります!
最後までご覧頂きありがとうございました❕🔥