重賞ローテ考察 日本ダービー
『勝ち馬傾向』
※近10年が対象
①前走レース
・皐月賞/京都新聞杯/毎日杯
→近10年の勝ち馬全てに該当
②前走人気
・皐月賞→5番人気以内
・その他→2番人気以内
→近10年の勝ち馬全てに該当
③前走着順着差
・皐月賞→5着以内かつ着差0.4以内
・その他→2着以内かつ着差0.0以内
→2018年ワグネリアン以外に該当
④騎手手配
・継続騎乗または外国人騎手への乗り替わり
→近10年の勝ち馬全てに該当
⑤近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝1800のOP以上で、4角5番手以内かつ上がり3F2位以内の1着あり
2)皐月賞を除く芝2000重賞で、1着あり
3)皐月賞で上がり3F1位の4着以内または着差0.3以内
→2019年ロジャーバローズ以外に該当
【2024年の①〜⑤全て該当馬】
ジャスティンミラノ
シンエンペラー
+4項目該当馬の中で1頭挙げるなら
レガレイラ
※③が着順1つ着差で0.1足りないだけで、許容範囲
『該当馬複勝率90%超の鉄板級傾向。最も重要なローテ視点は、東京1800と中山2000のパフォーマンス』
3歳春までのクラシックロードにおいて、同世代の有力馬が出走しやすい上記2コースの実績は、注目すべきローテ考察のポイントです。
・東京1800
アイビーS、東スポ杯2歳S、共同通信杯等
・中山2000
ホープフルS、弥生賞、皐月賞等
ここで重要なのは、『どちらか片方の好走ではなく、どちらのコースでも好走していること、またその中身』です。
【近5走以内で以下何れかに該当】
※近10年
①東京芝1800のOP以上で、上がり3F3位以内の着差0.1以内あり
②中山芝2000のOP以上で、4角5番手以内または上がり3F1位の着差0.2以内あり
①+②該当馬着度数:3-4-3-1(複勝率90.9%)
2022年
ドウデュース 1着🥇
イクイノックス 2着🥈
アスクビクターモア 3着🥉
2021年
エフフォーリア 2着🥈
2020年
コントレイル 1着🥇
2019年
ダノンキングリー 2着🥈
ヴェロックス 3着🥉
2018年
ワグネリアン 1着🥇
2015年
サトノクラウン 3着🥉
リアルスティール 4着🙅♂️
2014年
イスラボニータ 2着🥈
昨年の考察記事では、ニアピン該当馬(東京1800が着差0.2で妥協範囲)として、タスティエーラを推奨し、1着。
また、近10年の着外馬を見ても、リアルスティールの4着と馬券内まではあと一歩でした。
『直線の長い東京を上がり3F上位で好走できる末脚』
『内回りの中山を4角5番手以内で好走できる先行力』
好メンバーが揃うレースにおいて、一見相反する2つのパフォーマンスを示すことが能力の証明であり、世代頂点の日本ダービー好走に限りなく近い馬と考えています。
【2024年該当馬】
ジャスティンミラノ
『好相性ローテ順位』
1位:皐月賞組(8-9-6-70) 複勝率24.7%
2位:青葉賞組(0-0-3-19) 複勝率13.6%
『皐月賞組 好走傾向・全頭診断』
※近10年
①前走人気
・6番人気以内
→2018年エポカドーロ、2016年ディーマジェスティ以外に該当。
※上記2頭は皐月賞1着馬
②前走着順着差
・3着以内または着差0.4以内
→2020年ヴェルドライゼンデ、2018年ワグネリアン、2015年サトノクラウン以外に該当。
※上記3頭は皐月賞4番人気以内
③騎手手配
・継続騎乗または外国人騎手への乗り替わり
→近10年の3着以内馬全てに該当
④近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝1800重賞で、上がり3F3位以内の着差0.2以内あり
2)皐月賞を除く芝2000重賞で、4角5番手以内の1着あり
3)皐月賞で、上がり3F2位以内の3着以内または着差0.4以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
【2024年の①〜④全て該当馬】
ジャスティンミラノ
アーバンシック
+例外パターン候補
コスモキュランダ
①が7番人気のニアピンで、勝ち馬と着差0.0の2着であれば過去の例外に近い
・ジャスティンミラノ
前走は、2.4.5.6.7.8着が2角では8番手以下、展開は比較的差し追い込みに向いたと思え、 2角4番手以内の先行馬で掲示板内に入ったのは本馬とジャンタルマンタル(次走NHKマイルC1着)のみ。
また、前傾ラップを前で受けて粘りこむ戦歴だけではなく、2走前では東京の上がり勝負を勝ち切る末脚も見せており、同世代戦で死角は無さそうに感じる。
馬券はどう配当を上げるか、工夫して買いたい。
・コスモキュランダ
前走は、モレイラ騎手が完璧と言えるエスコート。中段待機から4角手前でしっかりと加速し、直線に入る直前のコーナーワークで鞭を1回使ったのが印象的。
世代の中心となってきたシンエンペラーに2度先着している事を含め、地力は上位だがオッズ妙味はありそう。
ただし、キャリアで上がり3F34.0を切った事が無く(そういうコースをほぼ選択されていない)、ポイントは良馬場の上がり競馬になった時の上がり33秒台への対応か。
ここまで中山主体で使われてきただけに、軸にはし辛いものの相手には。
・アーバンシック
まず圧巻だったのは東京2000の百日草特別。レースのラスト800mが加速ラップ、2.3.4.5.6着が4角5番手以内の前残り戦を、後方外から差し切ったのは強烈だった。ただし、当時差し切った馬はその後1勝クラスを突破していない馬や牝馬であったこと、また、9頭立の少頭数であったことは頭に入れておきたい。
また、スタート後の数メートルが遅い為、どうしても位置を下げての大味な競馬になりやすく、軸には取り辛いが世代上位の末脚で相手には。
・シンエンペラー
世代の中心で多くの重賞を走ってきた。安定感のある戦歴だが、近4走は全て上がり3Fが34.8以上かかっており、東京での末脚勝負に対応出来るかは新馬戦実績のみでは未知数。溜めての直線勝負よりも、好位のインからロス無く早めに抜け出す競馬を想定。枠・展開の助けは欲しい。
・レガレイラ
アーバンシックと同じく前半からポジション取って進めるタイプではないので、中段より後ろで溜めて外から差す競馬を想定。
木村哲也厩舎×サンデーレーシング×ルメール騎手で主戦戻り+クラシック初戦の敗戦から巻き返しを狙うということで、先週のチェルヴィニアにどうしても重なる部分が多く、上位人気は確実。オッズ妙味は薄い上に、前走も決して展開が向いていない訳ではないが、いかんせんルメール騎手が上手すぎるので、3連系買うなら流石に切るのは難しい。
・エコロヴァルツ
ここ4走継続騎乗の騎手から乗り替わる事は、騎手手配が重要なG1特に日本ダービーにおいては歓迎できない。皐月賞は展開も利しての追い込みと感じており、今回も展開の助けがあってどこまでか。
・サンライズジパング
雨が降って重い馬場× 内枠からインの番手先行というシチュエーションが揃えば、出番か。(そのシチュエーションなら、メイショウタバルが逃げ切りまで)
馬場・枠・展開の助けが必要か。
・ミスタージーティー
サンライズジパングと同様、馬場が重くなった方が良い可能性がある。馬場・枠・展開の助けが必要か。
・サンライズアース
エコロヴァルツと同様、ここ4走継続騎乗の騎手から乗り替わる事は、騎手手配が重要なG1特に日本ダービーにおいては歓迎できない。
すみれSの勝ち馬なので、秋の菊花賞では面白い穴馬になるかもしれない。
・ビザンチンドリーム
前走はスタート時のロスが致命的で、度外視可能。ただし、後方待機なのは前走だけではなく、今回も後方からの競馬になる想定。展開の助けは欲しい。
・メイショウタバル
2走前の毎日杯が強すぎるが、強すぎるだけに馬場と展開のどちらも向いた印象。再現性を求めるなら、馬場が雨で重以上になることか。
・ダノンデサイル
2走前はアーバンシックを完封したが、展開は向いていた。前走の除外で判断が難しいが、2走前が恵まれたとすれば、今回も展開の助けが必要か。
『青葉賞組 好走傾向・注目馬』
※近10年
①前走着順着差
・着差0.2以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
②近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)芝2400の1勝クラス以上で、上がり3F1位かつ着差-0.4以上の1着あり
2)芝2000重賞で、着差0.6以内あり
→近10年の3着以内馬全てに該当
【2024年の①+②該当馬】
なし
まず、傾向に関しては該当馬母数が3例の為参考程度と捉えるのが妥当も、昨年この内容でハーツコンチェルトが該当し、6番人気3着。実は以下の通り明暗分かれる内容です。
①②どちらも該当:0-0-3-5(複勝率37.5%)
該当項目1つ以下:0-0-0-15(複勝率0%)
今年はスッキリ該当した馬はいないものの、例外候補として買いたいのが、ショウナンラプンタ。
東スポ杯→ホープフルS→○→青葉賞というローテはハーツコンチェルトに近いパターン、あとはその中身を見ていくと、、、
東スポ杯は、1.2.3着が4角4番手以内の前残り戦であり、本馬は4角9番手のほぼ最後方から上がり3F1位で4着。展開は向かず。
ホープフルSは、初角から折り合いつかず、直線入り口まで終止引っ張るような内容。4角のコーナーでもスムーズに追えておらず、流石にあれでは直線伸びれず。
前走の青葉賞も、折り合いは苦慮しており、8枠で前に壁を作れない所もありながら、直線は際立つ伸びで2着。
依然課題はある為条件付きではあるが、人気薄は濃厚で穴馬ならまずこれを推奨したい。
ちなみに、昨年ハーツコンチェルトを推奨した時に提示したのが以下内容。
『ダービー前に東京芝重賞で3着以内に2回以上好走していた馬は、近10年でなんと3頭しかおらず着度数0-2-1-0』※スワーヴリチャード、イスラボニータ、ハーツコンチェルト
ショウナンラプンタは、東スポ杯が展開不利の4着なので妥協範囲とすれば、後押しになる。
『日本ダービー ローテ考察推奨ランキング』
1位 ジャスティンミラノ
2位 アーバンシック
3位 コスモキュランダ
4位 レガレイラ
5位 ショウナンラプンタ