重賞ローテ考察 オークス
『勝ち馬傾向』
※近10年が対象
①前走レース
・桜花賞/フローラS/忘れな草賞
→近10年の勝ち馬全てに該当
②前走人気
・桜花賞→7番人気以内
・フローラS/忘れな草賞→2番人気以内
→近10年の勝ち馬全てに該当
③前走着順着差
・桜花賞→3着以内または着差0.1以内
・フローラS→3着以内かつ着差0.2以内
・忘れな草賞→1着かつ着差-0.1以上
→近10年の勝ち馬全てに該当
④近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)東京または外回りの芝1800以上で、上がり3F1位の1着あり
2)東京または阪神芝1600重賞で、上がり3F1位の、3着以内かつ着差0.1以内あり
→2014年のヌーヴォレコルト以外に該当
※ヌーヴォレコルトは、桜花賞を上がり3F3位以内の3着馬
【2024年の①〜④全て該当馬】
ステレンボッシュ
ライトバック
アドマイヤベル
『近10年で、とある条件を満たした8頭は複勝率が100%。ローテ視点から考える最も重要な近走経験とは』
【近5走以内で、以下①②にどちらも該当した馬】
① 東京コース×上がり勝負、舞台設定への適性
→東京芝1600〜1800で、上がり3F33.9以下の1位かつ、着差-0.1以上の1着あり
②ローテが確立しているクラシック戦線だからこそ重要な、桜花賞における期待度と結果
→前走は桜花賞で、3番人気以内か、3着以内または着差0.3以内
該当馬着度数:4-1-3-0(勝率50.0% 複勝率100%)
【2024年該当馬】
ステレンボッシュ
クイーンズウォーク
その他
チェルヴィニア
桜花賞の4番人気は、『レース間隔、乗り替わり、枠番』を考慮すれば、②の非該当は杓子定規過ぎる為、ノーカウントで良いでしょう。※桜花賞3番人気で該当馬になってるクイーンズウォークと明確な差にはなりません。
桜花賞を負けてからオークスで3着以内に好走した馬は、東京芝1600〜1800で1着という実績持ちが多く(以下参照)、ルメール騎手に戻る今回は巻き返しに期待します。
〜参考〜
【桜花賞2着以下→オークス3着以内馬における、東京芝1600〜1800 1着実績持ち馬】
2023年
ハーパー(クイーンC1着)
2022年
ナミュール(赤松賞1着)
2021年
アカイトリノムスメ(クイーンC、赤松賞1着)
2019年
クロノジェネシス(クイーンC、アイビーS1着)
2018年
リリーノーブル(東京芝1600新馬1着※着差-0.6)
ラッキーライラック(アルテミスS1着)
2017年
ソウルスターリング(アイビーS1着)
アドマイヤミヤビ(クイーンC1着)
2014年
ヌーヴォレコルト(東京芝1600未勝利1着※着差-0.4)
『好相性ローテと好走傾向』
1位:桜花賞(7-5-6-63) 複勝率22.2%
2位:忘れな草賞(2-0-1-8)複勝率27.3%
3位:フローラS(1-3-1-39)複勝率11.4%
『桜花賞組 好走傾向』
※近10年
近走実績
【近10年の桜花賞→オークス3着以内馬18頭は全て、近5走以内に以下のいずれかを満たす馬】
1)桜花賞で、4角8番手以下かつ上がり3F3位以内の1着
2)東京芝1600〜1800で、上がり3F1位かつ着差-0.1以上の1着あり
3)東京芝1600重賞で、1着あり
4)芝1800重賞で、上がり3F1位の1着あり
【2024年の該当馬】
ステレンボッシュ
クイーンズウォーク
チェルヴィニア
今年の桜花賞は、『展開の有利不利:前後フラット』『馬場の有利不利:内<外』と仮定します。
・ステレンボッシュ
前走は、アスコリピチェーノをマークしつつ、直線入り口で相手を外に弾き飛ばして若干のロスを作ったところで勝負あった印象。東京コースに実績あり、同世代では一枚上の実力は確かで、無理に割引く必要はありませんが、オッズ妙味もありません。力を出し切って勝った後のモレイラ騎手からの乗り替わりという点もどう考えるか。馬券は工夫したい所です。
・ライトバック
折り合いに課題のある馬で、前走はリズム重視の後方待機から直線は素晴らしい末脚で着差0.1の3着。2走前のエルフィンSでは、道中折り合いを欠き、直線も若干狭くなる不利がありながら勝ち切った強い内容でした。
よりペースが上がる桜花賞で流れに乗れ、外の差しに有利な馬場も活かせた印象で、買うべきは7番人気だった桜花賞。
単勝2〜3番人気になる想定ですが、今回は前回よりも道中のペースが下がる為折り合い重視しての後方待機になりやすく、展開や馬場によっては直線入り口でもう物理的に厳しい位置だったというオチは考えておく必要があります。
・スウィープフィート
タイプ的にはライトバックに近いイメージで、折り合い含めて後方からの直線勝負をまずは想定しないといけない馬。オークスで重要な東京コースの実績は無く、関東圏への遠征自体が初。今回ある程度人気になるなら、様子見とします。
・クイーンズウォーク
関西馬でありながら東京のクイーンCに出走し1着。桜花賞前のコメントでは『長い距離に適性があると感じていますので、マイル向けに仕上げるよりは先につながるレースができるように調整をしてきました。』と中内田調教師が話している様に、明らかにオークス春の目標としたローテーション。
関西馬×クイーンC1着×桜花賞敗戦は昨年のオークス2着馬ハーパーと同じで、他にもクロノジェネシスとアドマイヤミヤビがオークスで好走。※このパターンで凡走したのは2020年のミヤマザクラのみ
川田騎手の継続騎乗も含めて、今回は巻き返しに期待します。
・チェルヴィニア
アルテミスSからとなった異例のローテ、想定されていなかった乗り替わり、桜花賞では不利とされる大外の枠番など、厳しい要素が重なった前走はノーカウントで良いでしょう。なお、直線の不利は無くても恐らく8着程度だったと想定します。
考察2日目で記載した通り、アルテミスS1着で東京コースに実績がある事はオークスにとって重要な要素。ルメール騎手に戻る今回は巻き返しに期待します。
・ショウナンマヌエラ
ハナに行く想定の1頭。オークスで逃げた馬は、近10年で全て掲示板外であり、内8年では2桁着順。これを覆すほどの推奨ポイントが見つけられず、今回は様子見とします。
『忘れな草賞組 好走傾向』
※近10年
①前走人気
・3番人気以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
②前走通過順位と上がり
・4角5番手以内かつ上がり3F1位の1着
→2015年ミッキークイーン以外の2頭に該当
③近走実績
・忘れな草賞を含む近2走で、3着以下無し
→近10年の3着以内馬全てに該当
【2024年の①〜③該当馬】
なし
好走母数3例なので傾向はあくまで参考程度ですが、その上で、タガノエルピーダについては好材料・懸念材料を記載します。
『好材料』
・前走が4角1番手かつ上がり3F1位の1着。メンバーレベルはさておき、中距離で先行してかつ上がりの脚も使えれば、有力馬に差し脚質が多いオークスにおいては、ポジションの利が取れる可能性あり。
・G1で3着以内に好走した馬が忘れな草賞からのローテで参戦するのは、近10年では本馬のみで、例年の出走馬とは実績背景が違う。
『懸念材料』
・4戦全て関西圏×右回りであり、関東圏×左回りは未知数。
・2022年アートハウスや2021年ステラリアと同様2走前は着外に負けている為、前走はメンバー弱化の恩恵があった可能性あり。
『フローラS組 好走傾向』
※近10年
①前走着順着差
・5着以内または着差0.2以内
→近10年の3着以内馬全てに該当
②前走通過順位と上がり
・3角7番手以内かつ上がり3F2位以内、または上がり3F1位
→近10年の3着以内馬全てに該当
【2024年の①②該当馬】
アドマイヤベル
アドマイヤベルは、新馬から4戦全て左回りかつ距離も1800以上で、明らかにオークスを目標としている馬。
また、3走前の百日草特別は、3着に負けたものの、先行有利の展開の中で、4角5番手以下かつ上がり3F33秒台だったのは本馬とアーバンシック(皐月賞4着)のみ。
この時から、オークスに間に合えば面白いと思っていた馬で、人気も5番人気以下であれば妙味込みで期待したい1頭です。
『オークス ローテ考察推奨ランキング』
1位 ステレンボッシュ
2位 アドマイヤベル
3位 クイーンズウォーク
4位 チェルヴィニア
5位 ライトバック